『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

第55回赤鬼利酒会結果速報!

2010-10-27 02:10:29 | イベント、お知らせ
利き酒会、大盛況のうちに終了しました。
お待ちかねの結果です!
まずは、解答。

車坂      (2)
乾坤一     (6)
澤屋まつもと  (1)
巌       (3)
九郎右衛門   (4)
雪の蒲原    (5)


いかがでしたでしょうか?

今回難しかったという声続出!
そのなかで、栄えある全問正解は
たった、ふたりでした。

藤村佳世さん(初参加です)!
外谷武史(赤鬼スタッフ)!

おめでとうございます。


以下4問2名、3問5名、2問16名、
1問17名、0問11名でした。
53人もの参加でした、ありがとうございます。
いらしてすぐに利き酒できなかった方、申しわけありませんでした。

参加してくださったみなさまも、
今回ご予定が合わなかったみなさまも、
次回来年5月末です、また、是非!

(10/27夕お名前含め改訂)


第55回赤鬼利酒会のお知らせ

2010-10-12 15:25:17 | イベント、お知らせ
前回、5月末に開催いたしました「赤鬼の利酒会」、
いよいよ今秋の開催日が近づいてまいりました。
ここにご案内いたします。
たくさんのかたにご参加いただけますように!
まずはご予約のお電話、お待ちしております。
(お申し込みいただけば、どなたでも参加できる利酒会です)。

「2010年秋 第55回 赤鬼利酒会」

◆日時◆
10月26日(火)17:30~23:30の間で

◆場所◆
赤鬼店内(入り口のテーブル)

◆参加費◆
500円(当日前払い制)

◆利き酒のしかた◆
制限時間11分、6種類のマッチング方式です。

まず、参加費と引き換えに解答用紙を受け取ります。
解答用紙はこんなふうになっています。
(お酒の名前は一例です)
まずは、「控え」のほうを使います。
……………………………………………………………………
 提出用       | 控え
           |
☆☆☆富士 (  ) | ☆☆☆富士 (  )
☆☆☆桜  (  ) | ☆☆☆桜  (  )
☆☆☆正宗 (  ) | ☆☆☆正宗 (  )
☆☆☆の花 (  ) | ☆☆☆の花 (  )
☆☆☆寿  (  ) | ☆☆☆寿  (  )
☆☆☆娘  (  ) | ☆☆☆娘  (  )
           |
お名前        |
ご連絡先       |
……………………………………………………………………


1・スタッフが受付順にお名前をお呼びしますので、
  自分の番がきたらお酒の並べてあるテーブルに行きます。
2・利き酒用のお猪口と水のグラス、筆記用具をもらいます。
3・テーブル左半分に、銘柄の書いてあるお酒が6種類。
  これを少しずつ利いてそれぞれの特徴を憶えます。控えにメモします。
4・テーブル右半分に、銘柄の書いてないお酒が6種類(番号つき)。
  どのお酒が、何番であるか、()内に記入していきます。
5・11分の制限時間内であれば、往復して何度も利いてかまいません。
  お水を適宜飲みながら行ってください。
  利いたお酒は吐き出し用のバケツがテーブル下に用意してあります。
6・時間が来るとタイマーが鳴ります。
  控えに書いた解答を提出用の方に書き写し、回収箱へ入れてください。
  提出用にはお名前とご連絡先を必ずご記入下さい。
 

◆利酒のポイント◆
最初に銘柄のわかっているお酒それぞれの、香り、旨味、癖、特徴などを、
自分なりに印象づけること。
時間内なら何度利きなおしてもよいのですが、オーナーも以前にブログで
書いております通り、一番最初のインスピレーションが大事です。
あとで変えるとだいたい外れる、と経験者は語ります。
意外と当たるのは、「自分の好きな順位」をつけてあてはめていく方法かも。
似たような質のお酒があったり、引っかけ問題があったりするので、
はずれてもおおらかに楽しみましょう!

◆全問正解すると…◆
見事6問正解された方は、名誉あるネームプレートが店内に掲げられます。
副賞として、赤鬼で使える金券一万円分をお贈りいたします。

◆お願い◆
最近、参加してくださる方が増えたので、ご来店後すぐにお申し込み頂いても
少々お待たせしてしまうことがあります。
確実に参加されたい方にはまずお席のご予約をお願いしておりますが、
ご予約いただいても、状況次第では、いらした時間にすぐに利き酒を
始められない場合がございます。どうかご諒解くださいませ。
少しでも効率よくすすめられますようスタッフも努力してまいります。
また、正解発表後のご連絡のため、解答用紙には忘れずにお名前とご連絡先を
ご記入ください。正解は店内でも当ブログでも発表します。

そのほか、わからないことがございましたら、当日でもご予約時でも
遠慮なくスタッフへお尋ねください。

♪♪♪

年に二回の、恒例の赤鬼利酒会。
だいたい毎回、全問正解がひとり出るか出ないか、というくらい
なかなかに難しいのですが、
なんと前回は5人も正解者が出ました。
うち三人は、学芸大学「件」のスタッフ、
一人はわが赤鬼のスタッフでしたが、
あとのお一人は初参加のかたでした。

毎回お知らせしていることですが、
ラインナップは普段赤鬼にてお出ししていない火入れのお酒となります。
いつもとはまた違ったお酒との対話を、
短い時間に集中して愉しんでみてくださいな。
毎回チャレンジされている方も、初めての方も、条件は同じ。
どうぞたくさんの方のご参加をお待ちしております。

なお、当日はもちろんオーナーも上京して一緒に利き酒をします、
どうぞお声をかけてくださいね。


それでは、さ来週の火曜日、お待ちしております!



※文中の「利酒」の「利く」という字は本来「口へんに利」と書くのですが、
筆者のPCでは変換候補にありませんでした。
正確でなくてごめんなさい。※

神無月十月、今月の四品 その1

2010-10-01 13:51:36 | 酒の肴
天高く馬肥ゆる秋。

きびしい残暑から抜け出て、空は日増しにたかくなり、
過ごしやすい季節になろうとしている昨今。
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか。
おいしい日本酒、飲まれてますか?
おいしい旬のもの、召し上がっていらっしゃいますか?

毎月毎月、スタッフが知恵を絞りあれこれ試作しながらつくる
「今月の四品」。
今日から、十月のメニューになりました。
今回も力作ぞろいです。
「食欲の秋」に見合うとりどりの四品、
ぜひ召し上がってくださいね!


それでは順にご紹介してまいります。



「塩豚ロース煮」

季節の変わり目、しかもこんなに急激な変化は、
身体に大きく影響しますね。
たまった夏の疲れもあり、異動の時期の忙しさもあり、
連休が多くて稼働日は忙しく、
しかもついこの間まで30度を越えていたとはおもえない
朝晩の冷え込み。

そんなときのスーパーお助け食材は、なんといっても豚肉です!
中国では昔から、疲労回復・滋養強壮に豚肉が効くとされてきました。
その理由が現代ではちゃんと立証されています。
まず、豊富なビタミン。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素で、
これが不足すると乳酸がたまってしまう(つまり疲労)、大事なもの。
豚肉には、牛肉の十倍ものビタミンB1が含まれているそうです。
ほかにも、脳の働きをよくするビタミンB12や、代謝をよくするビタミンB2、
皮膚や粘膜の健康維持に役立つナイアシン、老化防止に効果のあるビタミンEなど、
豚肉はビタミン類の宝庫!
さらには良質なたんぱく質の供給源でもあり、
脂身に含まれる脂肪はコレステロールを下げてくれる働きもあり。
これだけ揃えば栄養食で美容食、と言われるのも納得です。

お肉屋さんから吟味して買った上質の豚ロースを
やわらかく、さっぱりと、塩味で煮て、
シャキシャキの葱をたっぷり、
そして、特製の柚子芥子味噌を添えて。
噛みしめるとじんわりふんわり、お肉のうまみがひろがります。

ちなみに、葱には上述のビタミンB1の吸収を助ける
アリシンが含まれているので、味だけでなく栄養の相性もバッチリ。
おいしくてシンプルなひと皿は、元気のもとでもあるのです。


(中村作)



神無月十月、今月の四品 その2

2010-10-01 13:22:16 | 酒の肴
「秋鮭とジャガイモの味噌鍋」


今年も、「秋味」の季節がやってきました。
秋刀魚と並ぶ秋のお魚の代表というイメージがある、秋鮭。
しかし、「脂の乗った」旬の秋刀魚、とは対照的に、
秋の鮭は、さっぱりしているのだそうです。
それは、鮭が産卵のために沿岸部(やがては生まれた川)に
帰ってくる季節だから。
つまり、体の脂肪は白子や卵のためにつかわれるので、
身には余分な脂がまわらず、それが幸いして
脂やけしないで旨みをもった熟成、長期保存ができるということ。

そんなこの季節の鮭に相性抜群なのは、お味噌。
ちゃんちゃん焼きでもおなじみの組み合わせです。
もともと鮭は独特の生臭みから「鮏」という字だったそうです。
それを消してコクに転化し、味を引き立ててくれるのが
お味噌というわけです。

今月の、「赤鬼定番の小鍋だて」は、
まさにそのゴールデンコンビである秋鮭&お味噌味でつくりました。
ホクホクのジャガイモと、あさりなどの魚介類が名脇役。
お魚のうまみたっぷり、目の前で蓋をとれば拡がるお味噌のこうばしさ。
お腹のそこからあったかくなる具だくさんのお鍋です。
もちろん、日本酒との相性バッチリですよ。

(北原作)





神無月十月、今月の四品 その3

2010-10-01 13:08:00 | 酒の肴
「秋野菜の豆乳グラタン」


今年の夏は、それはそれは、暑かったですね。
しかも残暑が長々と尾を引いたあげくに、突如気温が下がりました。
その急な変わりように、いま、筆者の周りでは風邪引きさん続出です。

夏の間に冷房で冷え、秋雨前線でまた冷えてしまった
この季節の身体をあたためる、あっつあつのグラタンをつくりました。
秋といえば芋類、キノコのおいしい季節。
薩摩芋、里芋、南瓜、椎茸、などなどを鶏肉と一緒に、
「特製豆乳チーズソース」で和えて、こんがりと焼き上げています。
ヘルシーな豆乳に、隠し味のゴルゴンゾーラ。
やわらかいなかにコクのあるクリーミーなソースが
ほくほくの具によく絡んで、あとをひくおいしさです。
ぜひ、おためしあれ。
ほっこりと、あたたまりますよ。

(中村作)

神無月十月、今月の四品 その4

2010-10-01 12:54:35 | 酒の肴
「秋刀魚の立田揚げ」


夏の終わりから晩秋にかけて、産地が南下しつつ旬を迎えるさんま。
しかし今年、8月から9月にかけては、高価だったり品薄だったり。
海水温の上昇で、北海道ではかなり沖合いに出ないと
漁ができないサカナがいないという状態だったようです。
よって、今年の秋刀魚の出足は、ゆっくりめ。
それでもようやく秋らしく涼しくなった昨今は、
あぶらの乗ったあの姿が、安くたくさん見られるようになりました。

王道の塩焼きも美味しいですが、
ちょっとひと手間かけた、秋刀魚の立田揚げを作ってみました。

立田揚げ(立田は料理用当て字でもとは竜田)とは、
お醤油などで下味をつけた具材に片栗粉をまぶして揚げたもの。
さらにその由来をひもといてみると、
奈良の紅葉の名所である竜田川にちなんだネーミングのようです。
つまり、白い衣は川波、お醤油に染まった赤い具が紅葉というわけ。
なかなか風流ですね。

ひらいて丁寧に下味をつけた秋刀魚をカリっと揚げたてで、
とくれば、ビールもお酒もおいしくなること間違いなし。
名前もなかみもまさに旬の、一品です。

(北原作)