『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

水無月六月、今月の四品 その1

2010-06-02 14:34:14 | 酒の肴
一年のなかば、
若葉は青葉にかわり、朝晩は木々も草も露をふくんで、
みずみずしい季節になりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

水無月とは下界に雨が降って天上では水がなくなる、と
いうことらしいですが、
このごろは雨はもっぱら夕方やら夜専門、
昼間は眩しい日ざしが照りつけていますね。

そんな季節の変わりめに、
おいしいお酒と一緒にたべれば身体も気持ちも充電されるような、
あたらしい「今月の四品」が、できました。
いつものように、ひとつずつご紹介していきます。
ぜひ、おためしあれ!




☆魚貝とアスパラのアンチョビマヨネーズ焼き☆


赤鬼でグラタン皿がお目見えするのははじめてです。
おいしいものは、さっと焼くともっとおいしくなりますが、
「下からの火」だけでなく、上からも香ばしい焼き目をつけた
新鮮な一品が登場しました。

火を通すとうまみがぐっと増すものの筆頭は、貝類ですね。
プリプリして新鮮なホタテ貝やホッキ貝と、
これまた旬の、瑞々しいグリーンアスパラガスとを
アンチョビマヨネーズでさっくりと合わせ、
パン粉をふって焼きました。

カリカリのパン粉とマヨネーズのコク、
そこにしみ出した貝のうまみとアスパラガスのほろにがさ。
具もソースも引き立てあった、熱々、ジューシーなひと皿は
調理中からよい香りがして、食欲をそそります。
ビールにも日本酒にも合う一品ですよ♪

(中村作)


水無月六月、今月の四品 その2

2010-06-02 14:17:39 | 酒の肴
☆夏野菜の和風ラタトゥーユ☆


じめじめした梅雨空の季節、
さっぱりしたものが食べたくなりますね。
南フランスやイタリア料理ではもうおなじみの、
ラタトゥーユ(ラタトゥイユ)野菜のトマト煮込みを、
日本酒向けにアレンジしてみました。

茄子、ネギ、パプリカ、セロリ、ズッキーニ…
日によって変わる、彩り豊かな夏野菜をさっと揚げ、
フレッシュトマトと赤鬼自慢の出汁を加えて軽く煮込み、
冷やして味の馴染んだところをお出ししています。

下揚げした素材はしっかりとそれぞれのうまみをもち、
出汁がやわらかく沁みて、トマトの酸味が食欲をそそります。
具だくさんの冷製スープ、というイメージでつくった一品は、
初夏の涼をよびこむ、おいしい和洋折衷です。

(北原作)



水無月六月、今月の四品 その3

2010-06-02 14:08:17 | 酒の肴
☆鶏ワンタンの小鍋だて☆


四季を通して、すっかり定番となっている
「赤鬼の、小鍋立て」。
毎月がらっと変わるなかみを
楽しみにしてくださる方も、たくさんいらっしゃいます。
梅雨にかけて湿気の多くなるこの季節、
しゃっきりしない身体にやさしく、そしてしっかりと
しみていくような鍋料理を考えました。

おいしい鶏ひき肉で手作りしたワンタンを、
もやしやニラや葱と一緒にさっと煮込んだ、
ちょっとだけ中華風の小鍋立て。
しかしベースにはいつもの出汁がしっかり効いていて、
お酒によくあう取り合わせになっています。
さっぱりと、重くなく、野菜もたくさんたべられるお鍋です。
スープもぜひ、飲み干してくださいね!

(北原作)


水無月六月、今月の四品 その4

2010-06-02 13:55:04 | 酒の肴
☆朝〆鶏とはたけシメジの山葵あんかけ☆


赤鬼メニューではもうすっかりおなじみになった、
お肉屋さん直仕入れの、「朝〆鶏」。
かおりも歯ごたえもよいこの鶏と、
はたけしめじをさっと焼いて、あんかけにしました。

「ハタケシメジ」。
幻の本シメジにもっとも近い味とされている、
うまみの詰まった、しゃきっとしたきのこです。
初夏から秋の山里で採れるこの茸は
「健生庵山愚」の木島平から直送されたもの。

鶏もシメジも焼いてうまみを閉じこめ、
上にかけたのは、爽やかなわさび入りの銀あんです。
滋味にぴりっとアクセント、
これはもう、お酒がとつとつと、すすんでしまいますよ~。

(中村作)