『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

第59回恒例赤鬼利酒会 結果速報!

2012-09-26 02:20:25 | イベント、お知らせ
お待たせしました!
昨晩行われました「恒例利き酒会」の集計結果が出ましたので
お知らせいたします。

まずは、正解から。

雁 木   ( 3 )
浪の音   ( 6 )
相模灘   ( 2  )
写 樂   ( 4 )
天 青   ( 5 )
 貴    ( 1 )


いかがでしたでしょうか?
今回は、非常に似たお酒が多く、難しかった!との声多数。
全問正解者、残念ながら出ませんでした。

以下、4問正解4名、3問正解5名、2問正解19名、
1問正解24名、0問のかたは13名、という結果でした。

総勢65名ものご参加、ありがとうございました。
次回は来年5月の最終火曜日開催予定です。
どうぞ奮ってご参加くださいませ。

第59回 恒例赤鬼利酒会のお知らせ

2012-09-10 15:12:50 | イベント、お知らせ
前回5月末に開催いたしました「赤鬼の利酒会」、
いよいよ今秋の開催日が近づいてまいりましたので
ご案内させていただきます。

秋の利酒会は例年10月に開催していましたが、
今回はひと月早い、9月、つまり今月におこないます。
どうぞ、たくさんのかたにご参加いただけますように…

まずはご予約のお電話、お待ちしておりますね!
(お申し込みいただければ、どなたでも参加できる利酒会です。
お店で呑んでいただきながらの参加も、利酒のみの参加も可能です)。


「2012年秋 第59回 赤鬼利酒会」

◆日時◆
9月25日(火)17:30~23:30の間で

◆場所◆
赤鬼店内(入り口のテーブル)

◆参加費◆
500円(当日前払い制)

◆利き酒のしかた◆
制限時間11分、6種類のマッチング方式です。

まず、参加費と引き換えに解答用紙を受け取ります。
解答用紙はこんなふうになっています。
(お酒の名前は一例です)
まずは、「控え」のほうを使います。
……………………………………………………………………
 提出用       | 控え
           |
☆☆☆富士 (  ) | ☆☆☆富士 (  )
☆☆☆桜  (  ) | ☆☆☆桜  (  )
☆☆☆正宗 (  ) | ☆☆☆正宗 (  )
☆☆☆の花 (  ) | ☆☆☆の花 (  )
☆☆☆寿  (  ) | ☆☆☆寿  (  )
☆☆☆娘  (  ) | ☆☆☆娘  (  )
           |
お名前        |
ご連絡先       |
……………………………………………………………………


1・スタッフが受付順にお名前をお呼びしますので、
  自分の番がきたらお酒の並べてあるテーブルに行きます。
2・利き酒用のお猪口と水のグラス、筆記用具をもらいます。
3・テーブル左半分に、銘柄の書いてあるお酒が6種類。
  これを少しずつ利いてそれぞれの特徴を憶えます。控えにメモします。
4・テーブル右半分に、銘柄の書いてないお酒が6種類(番号つき)。
  どのお酒が、何番であるか、( )内に記入していきます。
5・11分の制限時間内であれば、何度利いてもかまいません。
  お水を適宜飲みながら行ってください。
  利いたお酒は吐き出し用のバケツがテーブル下に用意してあります。
6・時間が来るとタイマーが鳴ります。
  控えに書いた解答を提出用の方に書き写し、回収箱へ入れてください。
  提出用にはお名前とご連絡先を必ずご記入下さい。
 

◆利酒のポイント◆
最初に銘柄のわかっているお酒それぞれの、香り、旨味、癖、特徴などを、
自分なりに印象づけること。
時間内なら何度利きなおしてもよいのですが、オーナーも以前にブログで
書いております通り、一番最初のインスピレーションが大事です。
あとで変えるとだいたい外れる、と経験者は語ります。
意外と当たるのは、「自分の好きな順位」をつけてあてはめていく方法かも。
似たような質のお酒があったり、引っかけ問題があったりするので、
はずれてもおおらかに楽しみましょう!

◆全問正解すると…◆
見事6問正解された方は、名誉あるネームプレートが店内に掲げられます。
副賞として、赤鬼で使える金券一万円分をお贈りいたします。

◆お願い◆
最近、参加してくださる方が増えたので、ご来店後すぐにお申し込み頂いても
少々お待たせしてしまうことがあります。
確実に参加されたい方にはまずお席のご予約をお願いしておりますが、
ご予約いただいても、いらした時間にすぐに利き酒を始められない場合がございます。
どうかご理解、ご協力をお願い致します。
少しでも効率よくすすめられますようスタッフも努力してまいります。
また、正解発表後のご連絡のため、解答用紙には忘れずにお名前とご連絡先を
ご記入ください。正解は店内でも当ブログでも発表いたします。

そのほか、わからないことがございましたら、当日でもご予約時でも
遠慮なくスタッフへお尋ねください。

♪♪♪

年に二回の、恒例の赤鬼利酒会。前回の全問正解はお二人でした。
毎回お知らせしていることですが、
ラインナップは普段赤鬼にてお出ししていない火入れのお酒となります。
いつもとはまた違ったお酒との対話を、
短い時間に集中して愉しんでみてくださいな。
毎回チャレンジされている方も、初めての方も、条件は同じ。
どうぞたくさんの方のご参加をお待ちしております。

なお、当日はもちろんオーナーも上京して一緒に利き酒をします、
どうぞお声をかけてくださいね。


それではみなさま、お待ちしております!



※文中の「利酒」の「利く」という字は本来「口へんに利」と書くようですが、
筆者のPCでは出ません。正確でなくてごめんなさい。※

長月九月、今月の六品 その1

2012-09-03 22:23:08 | 酒の肴
樹上からしていた蝉の声が
草むらからの虫の声にかわる季節。
照り降り忙しいこのごろ、
みなさまは如何お過ごしでしょうか。

今月も、おいしい「六品」ができました。
味の歳時記のようなこの毎月の替わりメニューを
ぜひぜひ、おためしください。
いつものように、ひとつずつご紹介していきますね。




「豚バラおから」

この「六品」で「おから」といえば…
いま下北沢「こうぜん」で活躍する北原氏がかつて考案した
「トマトのおから」が真っ先に浮かびます。
地味な脇役の素材であるおからを、
斬新な発想で粋な酒肴に仕立てた名作でした
(いまでもこうぜんで食べることができます)。
その難しい素材「おから」にチャレンジし、
あらためて味わい深い肴に仕上げたのがこの一品。
名付けて「豚バラおから」です。

豚肉が疲労回復滋養強壮、栄養に溢れた優秀な食材であるのは
当欄でなんども紹介してきたことですが、
夏バテ残るこの季節、その効能はとても有り難い。
かといって、日本酒のサカナに焼き肉は重過ぎる。
そこで、名バイプレイヤー「おから君」の登場となりました。

厚めの豚肉を生姜焼きにして小さく切り、おからと合わせています。
しっとりしたおからが豚肉のうまみと脂によくからみ、
混ぜ込んだ野菜の食感とともに、
かみしめるとゆっくりとおいしさが拡がります。
地味ながら滋味にあふれたとりあわせ。
おなかにやさしく、
素朴にしてしみじみと後を引く、温かいひと品です。

(竹下作)


長月九月、今月の六品 その2

2012-09-03 22:06:12 | 酒の肴
「秋鮭とトマトの南蛮漬け」

涼しさと暑さの入り混じる季節の変わり目。
夏の名残りと秋の到来とをひと皿にこめた、
今月らしい一品がこれです。
「秋鮭とトマトの南蛮漬け」。

秋の鮭はさっぱりしているので、
揚げてうまみを閉じこめ、コクを出しています。
ざくざくのトマトと一緒に、
最高のお出汁とお酢をつかった地にさっと漬け込みました。
南蛮とは葱や唐辛子をつかった渡来の料理に使われる名称ですが、
辛みはあまり効かせず、爽やかな味に仕上げています。

トマトの赤、鮭のオレンジ、一緒に漬け込んだピーマンの緑や
パプリカの黄色…と、彩りも美しいひと皿は、
食べてみるとバランスの良い複雑なうまみに驚きますよ。
鮭のほんのりした甘みとトマトの涼やかな酸味。
さっぱり、でもウマウマ、のきれいなハーモニーに
きっとお箸が止まらなくなることでしょう。

(大内作)



長月九月、今月の六品 その3

2012-09-03 21:46:39 | 酒の肴
「栃尾揚げのきのこ浸し」

栃尾揚げってご存知でしょうか?
新潟は栃尾の名物、大きくて厚い、しっかりとした油揚げです。
炙っただけでも美味しいこの越後のお揚げをつかって
秋らしい一品を、つくりました。

地厚でふっくらとしていますが厚揚げとは違う、
やはり油揚げのサックリ感が身上の栃尾揚げ。
さっと焼いたところに、
あつあつの茸のお出汁をかけました。
なめこ、しめじ、えのき…
山里の秋の恵みが詰まったきのこたちに
ほんのり生姜が香る上品な出汁、
プリプリむちむちの食感と滋味で
こうばしいお揚げと絶妙のコンビネーションです。
しゃきっとしたチンゲンサイがまた
「実りの茶色」を引き立てます。

やさしいサクサク、淡くてふかいうまみ。
今夜はこのひと鉢で、ほっこりと一献、いきましょう。

(中村作)






長月九月、今月の六品 その4

2012-09-03 21:21:44 | 酒の肴
「海老の二色揚げ」

筆者が子どもの頃、「海老フライ」はご馳走でした。
ファミレスなどあまりなかった時代、
洋食屋さんやレストランでたまに食べるそれは
食べ終わるのが惜しいようなおいしい思い出として
記憶に残っています。
日本人は海老好きといいますが、
シンプルで淡泊で独特の滋味がある素材、
調理の仕方で美味くも不味くもなりますね。

新鮮な海老を、プロの技でふた通りに揚げました。
ひとつは、衣もシャリッと仕上がった天ぷら。
プリプリの海老の食感を引き立てる、王道の揚げものです。
もうひとつは、変わり衣揚げ。
クルミとおかきを砕いたカリカリの衣の食感と濃いめの味が
却って海老の上品さを引き立てており、
無骨なシャツをまとった女の子がはっとする可愛らしさを
みせるような(笑)愉しい驚きがあります。
まさに衣で七変化、おいしいバリエーションです。

秋らしく、薩摩芋と春菊の天ぷらを添えた、
目にも美しい二色揚げ。
揚げたての熱々を山椒塩でさっくりと、召し上がってください。
自分では早々つくれない、ちょっとご馳走なひと皿です。

(箕村作)



長月九月、今月の六品 その5

2012-09-03 21:06:59 | 酒の肴
「鶏と里芋の味噌グラタン」

築地の鶏専門店から毎日仕入れる新鮮な朝〆の鶏肉は、
焼き鳥などの定番メニューでもお馴染みですが、
この「今月の六品」でも定番になりつつあります。
毎月、その鶏のおいしさを引き出したメニューが
登場しているのです。
で、今月はこれ、「鶏と里芋の味噌グラタン」。
聞いただけで、ほっこり、おいしそうでしょ?

うまみを含ませて下拵えした鶏も里芋も
大きめサイズでゴロゴロと入っています。
ブレンドしたお味噌を効かせたとろりとしたホワイトソースが
みっしりと噛みごたえある鶏肉にもねっとりした里芋にも
よーく絡んで、ふかい味わいです。
表面がカリッと焼けた、うまみ濃厚な和風グラタン。
実りの秋を予感させる豊饒なひと皿を、
熱々のうちにどうぞ。

(箕村作)




長月九月、今月の六品 その6

2012-09-03 20:46:34 | 酒の肴
「水魚ーざ」

夏にはスタッフが頭を悩ませた定番の「赤鬼の小鍋立て」。
さて、初秋のお鍋はどんなものになるのかな?
…と思っていたら、いままでありそうでなかった
「水餃子鍋」が登場しました。

当店のお刺身は天然活け〆め、盛り合わせには常時
3~4種類の白身魚が入ります。
季節によってかわりますが、平目、真鯛、アイナメ、
スズキ、鯒、ハタ、カワハギ、石鯛、イサキ…等々
バラエティゆたかな新鮮な魚たちです。
それと鮪をつかったちょっと贅沢な餡の餃子をつくり、
お鍋に仕立てました。
名付けて「水魚ーざ」!

餃子からの旨味が溶け出したスープは
いいお出汁にしょっつるの塩味もぴりっと効いて、
豆腐や葱、青菜の具材にもおいしさが染み込んでいます。
皮に包むことでつみれよりも一段奥行きを増した
赤鬼ならではの餃子のお鍋。
夏を越して味の乗ったお酒によくよく合いますよ~。

(中村作)