『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

葉月八月、今月の六品 その6

2015-08-02 00:42:30 | 酒の肴
「豚しゃぶ豆腐鍋」

夏バテに効く!という料理特集で必ず出てくる素材は豚肉です。
ビタミン、アミノ酸、疲労回復に効果のあるいろんな栄養がたっぷり。
真夏のお鍋ともなれば、この王者を使わない手はありません。
で、美味しい豚ロースの登場です。
このお肉のしゃぶしゃぶに、しっかりしたお豆腐と香味野菜とをあわせた
シンプルな小鍋は、ひとつひとつの素材が吟味され、豚のうまみもゆきわたって、
それぞれの旨さを存分に味わっていただけるかと思います。
爽やかでキリリとした自家製ポン酢をたっぷりつけて、召し上がれ。
夏のお鍋はこれで決まりですよ!

(箕村作)





葉月八月、今月の六品 その5

2015-08-02 00:35:33 | 酒の肴
「手羽元の酒粕煮」

鶏は、骨のまわりが美味しい。
みんなが知っていることですが、骨付きの手羽元や手羽先は
お箸では食べにくいのが難点。
そこで、下煮して骨からの旨みがしっかりと出た手羽元をほぐし、
さらに香ばしい麦味噌と、香り豊かな酒粕とで、コトコト炊きました。
これなら食べるほうは手間要らず。
どころか、そのコクのある美味しさにお箸を使うのももどかしいくらい。
ブロッコリーも意外に合って、オツな酒肴になりました。
味の深みが沁みわたる、こんな煮もの、
夏だからこそ、いいですね。

(藤重作)



葉月八月、今月の六品 その4

2015-08-02 00:26:03 | 酒の肴
「ズッキーニのはさみ揚げ」

このごろ、いろいろなズッキーニが出回るようになりましたね。
もともとちょっと火を通すと独特の食感が出て美味しい素材ですが、
今回は、これを味わい深い揚げものに仕立ててみました。
やさしい甘さとコクの豚挽肉をはさみ、さっくりと揚げたものに、
ズッキーニと相性のよいチーズを合わせたお塩をつけて
召し上がっていただきます。
サクサクのズッキーニが肉汁をまとってジュッと口中で弾けるうまさ、
そして控えめなお味をキリッと整え、風味を添えるお塩。
こんなさわやかな夏らしい揚げものなら
ビールにもお酒のアテにも、いくらでも食べられてしまいそうです。

(大内作)





葉月八月、今月の六品 その3

2015-08-02 00:20:20 | 酒の肴
「長芋そうめんの冷やし鉢」

これ、毎日食べたい!
はやくも初日、そう仰ったお客さまがいらっしゃいました。
そうです、夏の鉄板。
長芋の素麺仕立てです。
こうばしさととろみが堪らない焼き茄子、プリプリの海老、
さっくりネバネバのオクラと、相方も役者ぞろい。
暑熱の日には嬉しい、さわやかな冷たさのひと鉢は、
上質なお出汁でさらにグレードアップ、お腹もいたわるルチンたっぷり。
サクサクとお箸がすすんでしまう、夏ならではの一品です。

(中村作)

葉月八月、今月の六品 その2

2015-08-02 00:02:54 | 酒の肴
「炙り〆鯵のけんちん」

けんちんとは、よく知られるところの根菜の汁物とはべつに、
根菜と豆腐を油炒めにし、その種をさらに加工した料理のことも言います。
白身魚や鶏や湯葉に、けんちん地を包んで蒸したり焼いたり。
このひと手間が、調和のとれた美味しさを生むのですね。
ここでは、新鮮な鯵をさっと酢〆にして炙り、
白身魚のすり身をけんちん地に見立てて合わせて蒸したものに、
香味野菜を乗せて熱々の生姜あんをかけました。
脂の乗った鯵の旨さにすり身のやさしさ、餡と葱系のアクセント。
いろんな要素がこれしかない!という一点でまとまった、
ちょっと贅沢な気分になれる一品です。

(松本作)

葉月八月、今月の六品 その1

2015-08-01 23:54:18 | 酒の肴
猛暑ではじまった八月。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
夏バテしないよう、今宵も美味しいお酒と肴でパワーチャージしましょう!
そして、今月も旬の六品ができました。
ひとつずつご紹介しますので、ぜひ、召し上がってみてくださいね。



「たらこの燻製」

新鮮なタラコを、桜チップと焙じ茶で
かる~くスモークしました。
最初に来るほんのりとした香ばしさ、
噛み締めれば舌に踊る凝縮された旨み、
そして後を引く、あえかな薫香。
強すぎないけれど、しっかりと存在感のある、
まさに日本酒の親友!と言いたい佳肴です。

(箕村作)