『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

忘年会詳細と年末年始営業のご案内

2011-11-30 11:29:53 | イベント、お知らせ
先日当ブログにてお知らせした「赤鬼忘年会」、
詳細が決まりましたので、もう一度ご案内いたします。


☆日時 12月12日(月)夕方6時30分より
☆場所 赤鬼店内
☆会費 3000円

料理は会費に含まれます。
(いつもの営業でお出ししているものとは異なります)。
お酒は普段の半額、キャッシュオンデリバリーにてご提供いたします。
会費+ご自分のお酒代、をお持ち下さいませ。
なお、会費には「くじ引き参加権」が含まれております。
スタッフ各々が選んだプレゼントが、全部で9個。
誰に何が当たるか、お楽しみですよ!

参加ご希望の方は、8日までに
お電話くださるか、直接お店にてスタッフへお申し出ください。
いつも赤鬼に来て下さっている方、
久しぶりにいってみようかな、という方、
これから赤鬼に来てみたいと思っていらっしゃる方、
オーナーや皆さんと楽しくお酒を飲んで交流したい方、
ぜひぜひ、お越しくださいませ。


それと、赤鬼は
年内は12月30日まで、
年始は1月6日から、営業いたします。
30日は15時開店、酒肴の売り切れ次第で早じまいとなりますので
どうぞお早めにご予約・ご来店くださいませ。


明日から師走。
どうぞみなさま、風邪など引かれませんように、
元気でおいしいお酒を飲んでくださいね~!

ふぐ始めました!そして新酒入荷!

2011-11-25 01:40:13 | イベント、お知らせ
朝晩かなり冷え込むようになりましたね、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

いよいよ冬のたより、
新酒がぼちぼちと入荷してまいりました。
今のところ「あたごのまつ」「鍋島」「鳳凰美田」や
「小左衛門」にごり酒など、まだ数種類ではありますが、
若々しいお酒たちが届いています。
また、22BYの味の乗ったお酒たちも元気です。
毎日のようにラインナップが入れ替わっていますよ。

そして、ふぐ、始めました!
今月はお刺身。
来月からはお刺身と、唐揚げもご用意する予定です。
ふぐ免許を持った料理長、菅が、
きゅきゅっと旨い冬の味覚をお届けします。
ぜひぜひ、召し上がってみてください。

おつまみのほうも、
ふろふき大根、あん肝、路地ものの春菊、塩煎り銀杏など、
晩秋から初冬へかけてのおいしいものが勢揃い。
お店のホワイトボードでどうぞお確かめくださいませ。

忘年会のシーズンでご予約が混み合っており、
お席をお待たせするなどご迷惑をおかけしますが、
なるべくたくさんのかたにゆったりと、
旨い酒、旨いつまみを愉しんでいただけるよう
スタッフ一同気合いを入れて、お越しをお待ちしております。


霜月11月、今月の六品 その1

2011-11-05 17:05:14 | 酒の肴
このごろ、夜空がきれいです。
空気が澄んで、月はくっきり、たくさんの星のまたたきも
よく見えます。
晩秋、11月。
みなさまはいかがお過ごしですか?
異動の10月と忘年会の12月にはさまれ、年の瀬に向かって、
あれやこれやとお忙しいかたも多いのではないでしょうか。

そんな時節もかんがみながら、「今月の六品」を、つくりました。
今回は新人ふたりが加わって、
いっそうバラエティに富んだメニューになりましたよ。
どれも、おすすめです。ぜひお試しを!

それではいつものようにひとつずつ、ご紹介していきます。




「砂肝とこんにゃくの味噌煮」

こっくりした煮ものの恋しい季節です。
冷え込む夜などは、燗酒の徳利を傾けながら、
しみじみと煮もので一杯、やりたいですね。

「居酒屋の定番」とメニューには書きましたが、
まさにそういうひと品です、
砂肝とこんにゃくを、お味噌で炊き合わせました。
砂肝というと、コリコリした食感を想像しますが、
ここではもうすこしふんわり、当たりやわらかに煮ており、
コンニャクのプリプリ感とよく合います。
お味噌のコクに、ちょっとピリ辛のアクセントが効いて、
噛みしめながらゆっくり飲めるちょいとオツな小鉢は、
まさに「肴」の王道。
このごろの、うまみの乗り切った生酒に、
しっかりと合う、一品です。

(中村作)


霜月11月、今月の六品 その2

2011-11-05 16:50:49 | 酒の肴
「里芋と桜えびのトロッとコロッケ」

コロッケは、おいしい。
キツネ色のパン粉がシュワシュワと粒立った
熱々の揚げたてを頬張る口福、こたえられません。
さて、日本酒もイケちゃうおいしいコロッケをつくろうと
考えたのは、「今月の六品」に初めて登場するスタッフ竹下です。
次に紹介する「吹き寄せ」もそうですが、
今月は若手のふたりが、軽くではなく手早くでもなく、
地味で手をかけた、しっかりした一品を考えました。

里芋はおいしいけれど下拵えが面倒というかたは
多いのではないでしょうか。
まずじっくりと出汁で煮含めてから柔らかめの種にしたコロッケ、
何もつけなくても里芋のうまみがじわっととろけて拡がります。
桜海老のほのかな塩味とサクサク感も、絶妙なアクセント。
揚げびたしとはまた違う、包まれたおいしさです。
ビールにもお酒にもよく合いますよ。

(竹下作)

霜月11月、今月の六品 その3

2011-11-05 16:33:14 | 酒の肴
「霜月の吹き寄せ」

あ、和食だ、日本料理だ、としみじみ思わせる、
見た目とネーミングの美しさは、まさに晩秋の季節感。
秋の王道ともいえる、
だからこそ難しい炊き合わせにチャレンジしたのは、
「今月の六品」初デビューとなる若手スタッフ大内です。
人参、蓮根、牛蒡、南瓜、しめじ、絹さや。
一つひとつ丁寧に下拵えをして、上品な出汁で煮含めています。
別立てで調整した煮加減、味、彩り。
コツコツと手間のかかった一品です。

お味のほうも、まさに、滋養。
お正月のお煮しめよりもずっと淡い味つけだからこそ、
しっかりした根菜の土の力を秘めたうまさが
それぞれの主張を持ちながら、あつめられています。
吹き寄せとは、里山や雑木林が身近にある日本ならではの
晩秋の一景を料理に表現したもの。
色とりどりの紅葉黄葉の落ち葉が風に吹き寄せられた、
その風情をうつした洒脱、季節の恵みをあつめた贅沢。
紅葉や銀杏を愛でながら、ゆっくり味わってみてください。

(大内作)



霜月11月、今月の六品 その4

2011-11-05 16:20:26 | 酒の肴
「豚バラ肉の白菜巻き」

そのむかし、赤鬼の冬期限定メニューに
「赤鬼鍋」というのがあったのを
覚えているかたはいらっしゃるでしょうか。
土鍋に、白菜と豚バラ肉を交互に重ねて酒蒸しした、
ミルフィーユのようなお鍋。
あっけないほどシンプルですが、
もう鉄板のおいしさで、箸がすすむのです。
豚肉の滋味は、ほうれんそうや白菜などの冬野菜の甘みに
良く合って、栄養も味も大満足な料理になりますね。

まさにそのゴールデンコンピが、登場です。
さっとしゃぶしゃぶにした豚肉を白菜で巻いて
ふんわりと蒸し上げました。
熱々を切って、アンチョビオイルをかけてお出しします。
さりげないひと手間が、定番の組み合わせをさらにおいしくしています。
食べやすく、とろけるようなやさしい旨み、
ひとりでひと皿独占したくなるような、ひと品です。

(菅作)

霜月11月、今月の六品 その5

2011-11-05 16:02:17 | 酒の肴
「秋野菜の焼き浸し」

夜は冷え込みますが、
昼の澄んだ青空と黄金色の陽光の暖かさは
晩秋の愉しみ、恵みですね。
昔なら、収穫したものをせっせと保存食に仕立てて
冬支度をする季節です。
そんな折につくってみたのは、
一見とてもシンプルな、蕪と茸の焼きびたし。
何気ないようにみえますが、
ひと口たべると、「あれ?」とそのおいしさに、驚きます。

カブもきのこも軽く干してから、さっと焼いて、
特製の浸し地に漬けています。
干して旨みを濃く引き出し、焼いてこうばしさを封じ込め、
おいしい出汁でまとめているのです。
さらに、上にかかった自家製イクラ醤油が絶妙のハーモニー。
さりげないようでいて、一つひとつの素材に手をかけた、逸品。
山の恵み、里の実り、海のたまご、
生命力あふれる滋味が歯ごたえとともに舌の上で踊りますよ。

(菅作)





霜月11月、今月の六品 その6

2011-11-05 15:47:20 | 酒の肴
「カキ湯豆腐」

気温が下がってくるにつれて、
「今月の六品」定番の「赤鬼の小鍋立て」も
ますます本領を発揮する季節になります。
熱々の土鍋がお席に運ばれて、
蓋を取った時にわっと立つ湯気まで、ご馳走に。
そろそろ冬へ向けて冷え込んでくる昨今、
やっぱり、ふーふーと吹きながら食べる鍋料理は格別ですね。

さて今月は、ちょっとサプライズなお鍋です。
一見してシンプルな湯豆腐。
赤鬼では定評を戴いているおいしいお豆腐と
葱や春菊が、ふんわりと煮上がっています。
しかしそこには濃厚な香りが…。
それは旨みのぎゅっと凝縮された、牡蛎の風味。
そうなんです。
お鍋の煮汁を、牡蛎の塩辛と特製の出汁でつくっているのです。
ブリ大根の例を引くまでもなく、
ゆたかな海のものの風味が淡泊な素材に染みこむ、
そのおいしさは、保証付き。
絶妙にブレンドされたそのお出汁でまた一献、いけてしまう、
まさにお酒のための湯豆腐、なのです♪

(中村作)