『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

水無月六月、今月の六品 その1

2014-06-04 23:35:26 | 酒の肴
初夏の強い日ざしから、しとしと雨の六月へ。
季節は移り変わってゆきますが、皆様お元気でしょうか?
今月も、スタッフ渾身のひと皿をあつめた「六品」ができました。
傑作揃いです、ぜひぜひ、召し上がってくださいな。

それではいつものように、ひとつずつご紹介していきます。



「トマト豆腐」

フルフルと揺れるかわいい見た目に「わあ!」と歓声が上がる
このメニュー。
トマトでつくった、さっぱりした寄せものです。
胡麻豆腐や枝豆豆腐など、今まで赤鬼でもいろいろな
「~豆腐」をお出ししてきましたが、トマトは初めて。

昨今はおでんの具材にもなったりと、実はお出汁によく合うトマト。
甘みがぎゅっと詰まった新鮮なトマトを裏ごしして葛で寄せました。
つめたくて、プルンとのどごしが良くて、
トマトのうまみがぎゅっと凝縮されたトマト豆腐は
旨出汁(蕎麦つゆくらいの濃さです)とベストマッチ。
生でいただくのとはひと味ちがった、
サプライズのあるおいしさです!

(箕村作)

水無月六月、今月の六品 その2

2014-06-04 23:15:50 | 酒の肴
「鶏ハムと水なすのカルパッチョ」

おいしい鶏肉てつくった、自家製の鶏ハム。
それだけでもお酒がすすんでしまいそうですが、
さらに小粋な酒肴に仕上げたのが、この一品です。

今年は水茄子の出回るのが早く、すでにあちこちで見かけますね。
アクがないため生で食べられる唯一の茄子は鮮度と品質が命の食材。
本場泉州の、新鮮でみずみずしい水なすと、先の自家製鶏ハムで
カルパッチョをつくりました。
トマトや葱茗荷などの香味野菜を千鳥酢とグレープシードオイルでまとめた
和風ヴィネグレットソースが、とってもよく合います。
しっとりしたハム、サクサクの水なすを重ね、
たっぷりのソースと一緒に口に運んでみてください。
爽やかな初夏の風に洗われるようなおいしさ!
きれいな吟醸酒に合わせたい、いなせなひと皿です。

(松本作)


水無月六月、今月の六品 その3

2014-06-04 23:07:45 | 酒の肴
「鯵のロールキャベツ」

みんな大好き、ロールキャベツ。
でも、ロールキャベツって煮込み料理だと思っていませんか?
そのイメージをくつがえす、
この季節にぴったりな、冷製のロールキャベツをつくりました。

こうばしく焼いた鯵と香味野菜を彩りよくキャベツで巻いて、
爽やかな特製梅ダレを添えています。
鯵のしっかりしたうまみと野菜の食感、キャベツのあまみが
しっかりと一つになって、
甘酸っぱい梅肉のソースが青魚のクセを上手に和らげます。
しっかり、さっぱり、絶妙のバランス。
やっぱり、日本酒にはこういう肴が欲しいですね!

(藤重作)

水無月六月、今月の六品 その4

2014-06-04 22:59:05 | 酒の肴
「冬瓜の吸いトロあんかけ」

瓜は、夏のもの。
皮が厚くて水分が冬まで保たれるという冬瓜も、
やっぱりこの季節が美味しいですね。
ただし、やわらかいので、上手に煮ないとすぐに身崩れしてしまいます。
そこは、プロの技。

食感をのこし、しっとりと出汁をふくませた冬瓜と酒煮した海老に、
お吸いものの濃さの出汁ととろろを合わせ、
ふんわりとかけました。
淡くとろけるような口当たりと出汁のハーモニーに
ひとくち、もうひとくちとお箸がすすみます。
そろそろ出始めた夏吟醸にもぴったり寄り添う、
大人の味、上品な酒肴です。

(箕村作)




水無月六月、今月の六品 その5

2014-06-04 22:48:32 | 酒の肴
「朝〆鶏と蕪のさっと煮」

毎回書いてますが、赤鬼の鶏は、おいしいんです。
築地の鶏専門店から毎日仕入れる新鮮な鶏肉は
どの部位も、うまみたっぷりでジューシー。
今月は、しっかりと味のあるもも肉をつかって
一品、つくりました。

皮目をパリッと焼いたもも肉はそれだけでも食欲をそそりますが、
青森産のやわらかな蕪を加え、
一番出汁と鶏のスープという贅沢な組み合わせでさっと煮ています。
歯ごたえとお肉のうまみ、蕪のやさしい滋味が
シンプルに、そして最高のかたちで味わえます!
良い素材で丁寧につくった、王道の肴です。

(中村作)



水無月六月、今月の六品 その6

2014-06-04 22:16:33 | 酒の肴
「イカつみれ鍋」

暑かった五月が終わり、雨の季節になりましたね。
梅雨寒の日は、さっぱりとして滋味溢れるこんなお鍋が
きっと美味しいと思います!

イカのつみれ鍋。
たたいて食感を残したイカと白身魚のすり身でつくったお団子を
葱や白菜などの野菜と春雨と一緒に、さっと煮ました。
コリコリのイカの食感がアクセントになったつみれとさっぱりした具材に
上質のお出汁と白醤油、隠し味でアンチョビ醤油をつかった
美味しいスープがしみて、おかわりしたくなりますよ。
ぜひ、おためしあれ。

(大内作)