『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

弥生三月、今月の四品その1

2010-02-28 09:59:11 | 酒の肴
梅、桃、早咲きの緋寒桜や河津桜…
寒さの中に、少しずつ春のたよりがきかれるこの頃。
みなさま、如何お過ごしでしょうか。

毎度毎度、季節の味をふんだんにとりいれた
オリジナルの四品、三月のメニューができました。
どんどん出揃ってきた新酒とともに、
旬の肴をぜひ、あじわってみてくださいな。

それでは、ひとつずつ、ご紹介します。




◆春キャベツと刺身ワカメの梅ジャコ和え◆

やわらかな春キャベツが出回る季節。
赤鬼定番、歯ごたえしっかり、ミネラルたっぷりのワカメと
この春キャベツを、梅肉入りの特製ドレッシングで
さっくりと和えてみました。
キャベツのやさしい甘みをきりっとひきしめる
若布のほのかな潮の味。
ぱらりと加えたジャコの食感がアクセントになり、
お酒のすすむ、さわやかな酒肴です。

(北原作)



弥生三月、今月の四品その2

2010-02-28 09:45:12 | 酒の肴
◆ギンポとたらの芽の天ぷら◆


ギンポは、銀宝とも書く独特の風味をもつ魚で、
江戸前天ぷらでは最高のネタといわれています。
焼いても煮てもあまり歓迎されないこのお魚、
天ぷらにすると俄然そのおいしさを発揮するのが面白いところ。
新鮮なさばきたてのギンポをプリップリに揚げました。
取り合わせたのはこの季節の山菜の王様、たらの芽。
ほろにがさと独特のモチモチ感が一緒に楽しめます。
春を告げる白と緑の滋味、ぜひ、揚げたてを味わってください!


(中村作)

弥生三月、今月の四品その3

2010-02-28 09:29:24 | 酒の肴
◆メカブと納豆のネバネバ盛り◆


三寒四温の三月は、花冷え、花粉、木の芽どきと、
季節の変わりめにあたり、なにかと体調に変化をきたしがちですね。
オリンピックにちなんで…というわけではありませんが、
そんなときの身体に強い味方となってくれる
「ネバネバ五強」を取り合わせて、ひと品、つくりました。
納豆、めかぶ、山芋、なめこ、オクラ。
抗酸化作用、豊富な食物繊維、ビタミンなど、
からだの免疫力をたかめてくれて、食べてもおいしいという、
最強の組み合わせです。
同じネバネバでも山のもの、海のもの、畑のもの…と
風味と食感のちがいがたのしめる一品、
実はひそかにしのばせた温泉卵のコクもポイントです。
思い切り混ぜ混ぜして召し上がってくださいな。

(北原作)

弥生三月、今月の四品その4

2010-02-28 09:18:35 | 酒の肴
◆鶏と春野菜の和風ポトフ◆


先々月はトマトと合わせた鍋仕立て、先月はつくねをうま煮に…と、
もうすっかりおなじみになりました、築地仕入れの新鮮な朝〆鶏。
今月は、新ジャガやとれたての青菜など、色とりどりの春野菜と一緒に、
赤鬼自慢の一番出汁であっさりと和風のポトフにしました。
鶏のうまみが野菜にゆきわたり、さわやかな酸味で食がすすみます。
(そのさわやかな酸味のヒミツは…どうぞ召し上がってお確かめください!)
花冷えの季節、からだをほっこりとあたためてくれる小鍋立てです。

(中村作)


如月二月、今月の四品

2010-02-03 04:15:05 | 酒の肴
大寒を過ぎ、節分、立春と、まだまだ寒いながらも
少しずつ春は近づいてきています。
そんな二月の新しいメニュー、「今月の四品」ができました。
むかしのひとはこの季節を「土膏(どこう)動く」といいました。
土のあぶらがゆっくりと温められて緩み、ものの芽吹きを助ける、
そんな季節の旬を満載した四品です。
ぜひぜひ、おためしください。



◆菜の花と蟹の昆布和え◆

春を告げる菜の花には、芽立ちの生命力があります。
旨味たっぷりのカニの身とあわせて、塩昆布で和えました。
菜の花のほろ苦さと蟹のほの甘さを
塩昆布のうまみと塩気がきゅっとひきしめています。
赤、緑、白と彩りもゆたかな旬の和えものです。

(中村作)


◆鱈と豆腐の鍋◆

底冷えする夜はやっぱり熱々のお鍋がいいですね。
定番「赤鬼の小鍋だて」、
今月は、ブリとともに冬のお魚の代表選手である「鱈」を使いました。
魚へんに雪と書く名前の通り、タラは淡雪のようにホロホロ白く、
一番出汁とタラのうまみをふくんだ豆腐がまた美味しいのです。
青菜と茸の滋味をくわえて、これぞ「寒の季節の鍋」。
じんわりと、あたたまってくださいな。

(北原作)


◆新ジャガと鶏つくねのうま煮◆

ふんわり、の中にコリコリとした歯ごたえが楽しい軟骨入りのつくねを
コロンとかわいい新ジャガと一緒に煮含めました。
もともと相性抜群の鶏とじゃが芋に、葱が味のアクセント。
とろみをつけた煮汁が冷えた体を芯から温めてくれる、
ほっくりおいしい煮ものです。

(北原作)


◆下仁田葱とトマトの卵炒め◆

霜にあたって甘みを増した、今が美味しい下仁田ネギに、
完熟トマトとふわふわ卵を合わせてさっと炒めました。
赤、黄、緑とラスタカラーが鮮やかなこの一品、
葱のうまみとトマトの酸味にやさしい卵の食感が加わって、
目にも舌にもたのしく、お酒がすすみます!

(中村作)