『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

夏季恒例!赤鬼浴衣会のお知らせ

2012-07-14 11:47:06 | イベント、お知らせ
蒸し暑い日が続きます、
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

毎年夏の恒例となっております「赤鬼浴衣会」、
今年も開催いたしますのでご案内申し上げます。

例年通り、7月と8月の最終土曜日・日曜日です。
つまり、今夏は
7月28日(土)29日(日)
8月25日(土)26日(日)
の、4日間です。

この日、ゆかたを着てご来店くださったお客さまは
お会計が「女性二割引、男性一割引」となります。
ちょっとしたデザートのサービスもありますよ。

暑気払いに、涼しげにゆかたを着こなして、
夏の一献を楽しみましょう…という風流の会です。
ぜひぜひ、お誘い合わせてお越しくださいませ。
ご予約お待ちしております。
(7月のほうは少しずつ埋まってきております、どうぞお早めに
03-3410-9918へ。)

従業員も一同ゆかたにて皆さまをお待ちしております。



文月七月、今月の六品 その1

2012-07-05 11:06:11 | 酒の肴
梅雨空と初夏の青空が交互にやってくる昨今、
衣にも食にもちょいと気を遣う季節です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今月も、今の時期にぴったりで、
旬のもの満載、創意も満載な「今月の六品」ができました。
いつものようにひとつずつご紹介いたします。
ぜひぜひ、召し上がってください!




「二種豆腐」

寄せものは、夏の食卓の風物詩。
枝豆豆腐、小豆寄せ、煮こごり…
口の中でプルンと涼味はじける冷たさが心地よい季節になりました。
とはいえ、自分で作るとなると面倒かもしれません。
そこで、ちょっとひと手間かけてつくってみました、
お豆腐で二題。
胡麻豆腐と、落花生豆腐です。

胡麻豆腐は禅料理の最初にかならず出てきて
口の中、おなかの中をまず清めるといいます。
にじみ出る油がこなれてゆくまで丁寧に胡麻をあたり、
力強いコクと香味をしっかりとあつめました。
一方、沖縄では「ジーマミ豆腐」としてよく供される
落花生のお豆腐も、豆の味たっぷり。
ナッツのこうばしさと甘みがきれいにならされて、
ほんのりとやさしい味わいです。
天盛りは胡麻豆腐が本山葵、落花生豆腐は生姜。
それぞれの「タレ」も、薩摩醤油を使ったりと技ありなので、
ぜひぜひ一緒に味わってみてくださいな。
なにもつけずにひと口、薬味でひと口、タレでひと口。
夏の一献がぐぐっと深くおいしくなること請け合いです。

(竹下作)

文月七月、今月の六品 その2

2012-07-05 10:49:19 | 酒の肴
「鶏手羽と新ゴボウのさっぱり煮」

じめじめとしたこの時期から盛夏にかけては、
さっぱりしたものがたべたくなりますね。
しかし冷たいものばかり摂取していると身体は冷えひえに…。
そんなときにはこの一品です。
鶏手羽と新牛蒡を、お酢ですっきりと、炊き上げました。

築地の鶏専門店から仕入れている朝〆の新鮮な鶏肉。
なかでもプルプルのコラーゲンが溶け出す手羽先は、
むっちりと煮しまって栄養もたっぷりです。
ゴボウやレンコンは今新物が出てきていて、
瑞々しくてかるい、この季節ならではの淡味を楽しめます。
その新ゴボウを一緒に炊いて、
鶏の旨みとゴボウの滋味が一緒に味わえるひと鉢にしました。
ほんのりと効いたお酢の香味が
やわらかな骨付き鶏とサクサクの牛蒡を引き立て、
食感もお味も、とてもきれいな夏の煮ものになりました。
うまいよ~!

(中村作)


文月七月、今月の六品 その3

2012-07-05 10:28:03 | 酒の肴
「鯵とゴーヤの梅和え」

初夏の青魚といえば、一にも二にも「アジ」。
お刺身塩焼き一夜干し、煮付け南蛮フライなど、
いかように料理しても美味しい魚ですね。
青魚のゆたかな栄養については再三当欄でも書いていますが、
カルシウムとカリウム、DHAとEPA、ビタミン類(とくにB2)など、
バランスよくたっぷりと含まれた真アジは、
滋養強壮にも成長にも美容にもいいことづくめの
優秀なお魚でもあります。

そんな、たっぷりと脂の乗った旬のアジを叩いて
ゴーヤと合わせてみました。
鯵の身の力強いうまみとゴーヤのほろ苦さをまとめたのは
特製の梅味噌です。
お味噌のこくと南高梅の爽やかさを合わせもったこの和え衣で
個性の強い素材がみごとに一体になりました。
鯵のむちむち感とゴーヤのシャキシャキな歯ごたえ、
その背反性もたのしく口に踊る、
旬でいなせな初夏の一品、極上の酒肴です。

(中村作)





文月七月、今月の六品 その4

2012-07-05 10:14:37 | 酒の肴
「スズキと野菜のあんかけ」

当店一番の人気メニュー、お刺身盛合せも、
鯒(コチ)、鱸(スズキ)、鰈(カレイ)、鶏魚(イサキ)と
夏のお魚満載になってきているこのごろです。
そんな夏の白身魚の代表格であるスズキを使って、
おいしい揚げ出しの一品をつくりました。

カリっと揚がったスズキの身はえもいわれぬ滋味、
ホロホロと口の中でほどけます。
焼き葱、隠元、南瓜、ひとつずつ丁寧に下拵えした野菜も
それぞれの歯ごたえとおいしさを主張しています。
そこにたっぷりとかけた、旨出汁のあん。
お箸のさきに絡めて残らずすすりたくなるような、
きれいで上品でウマウマ~な、影の主役です。
王道の料理を丁寧に仕上げた珠玉のひと皿、
七夕の星の遊び心も満載の、手塩にかけた一品を
ゆっくりと、味わってくださいな。

(大内作)


文月七月、今月の六品 その5

2012-07-05 09:54:12 | 酒の肴
「焼き鱧と白瓜の酢のもの」

夏の魚のもうひとつの代表格といえば、ハモ。
とくに関西方面では初夏の風物詩と言ってもいいくらい、
よく食べられている魚ですね。
盛夏の産卵期を前にして丸々と栄養たっぷり、
まさに今が旬の魚です。
大きく分けると鰻やアナゴと同じ種類に属するハモは、
実は強靱な歯で海老や蟹、烏賊や蛸など
動物性のものをしっかり捕食しているため、
淡泊な白い身にも奥深い味わいがあります。
EPAなど魚としての栄養成分もふんだん、
小骨ごとたべるのでカルシウムもたっぷりです。

そんなハモを丁寧に下拵えして
やはり初夏の旬、白瓜と合わせた酢のものに仕立てました。
骨切りはやはりプロの技、きれいな口当たりのさくさくの鱧と
かりっとした白瓜、自家製の土佐酢がひきたてる涼味のベストマッチ。
添えた茗荷も美しく、目にも口にもすずやかな、
この季節ならではの一品を、ぜひ、おためしくださいな。

(箕村作)




文月七月、今月の六品 その6

2012-07-05 09:33:14 | 酒の肴
「朝〆鶏の薬膳鍋」

ジメジメと湿度の高い梅雨から夏へ。
雨に濡れたり汗をかいたり、身体も順応がたいへんですね。
そんな今月の「赤鬼の小鍋立て」は、
ずばり「和風薬膳鍋」でございます。

築地の鶏専門店から毎日仕入れる朝〆の新鮮な鶏。
その鶏のもも肉がゴロゴロと入り、
皮目からはたっぷりのコラーゲンがおいしい出汁に溶けています。
新蓮根や人参、葱、冬瓜など根菜も盛りだくさん、
長芋も入って滋養のパワーアップ。
クコとナツメでさらに身体を温め美容成分増しマシ…とくれば、
もう、食べない手はありません。
丁寧に仕込んだ厳選素材の美味しいこんなお鍋で、
身体の内側からきれいに元気になってしまいましょう!

(箕村作)