『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

長月九月、今月の六品 その1

2014-09-04 00:49:05 | 酒の肴
秋に、なりました。
暑さと涼しさの入り交じる季節、
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今月も旬の味覚たっぷりのおいしい「六品」ができました。
ぜひぜひお試しください。

それではいつものようにひとつずつご紹介してまいります。



「きんぴらごぼうの鶏巻き」

築地の鶏専門店から毎日仕入れる朝締めの美味しい鶏肉、
今回はしっかりと旨味の濃いもも肉をつかって
きれいな巻きものをつくってみました。
芯はしっかりと味をつけた大ぶりなきんぴらごぼう。
クリームチーズを合わせたことで独特のクリーミーなコクが出て
鶏のおいしさを引き立てる一品になりました。
チキンロールと八幡巻きのいいとこ取りで
錦絵のような切り口の彩りもきれい、
しっとりウマウマなひと皿ですよ。

(松本作)

長月九月、今月の六品 その2

2014-09-04 00:42:59 | 酒の肴
「鶏の生姜煮」

鶏とは言っても、ここでつかったのは鶏もつ。
新鮮な鶏レバーと砂肝を、なんと贅沢に、
日本酒の古酒をつかって炊きました。
何度も味や組み合わせを試行錯誤してうまれたひと鉢は
ねっとりとコリコリ、歯ごたえのちがうふたつの肝と
一緒に炊いた牛蒡がすばらしいマッチング。
コクのなかに生姜の効いた旨さで、
箸休めの域をこえておかわりしたくなるような、
酒肴のなかの酒肴です。

(藤重作)

長月九月、今月の六品 その3

2014-09-04 00:34:22 | 酒の肴
「海老真丈の馬鈴薯揚げ」

すり身を揚げる真丈は、一からつくるとなると
なかなかご家庭ではできないもの。
プリプリの海老をたっぷり使ったすり身を合わせ、
かつら剥きにしたジャガ芋で巻いて揚げました。
カラッと揚がった衣は粉ものよりも奥深い味、
ひと手間かけたぶんだけ真丈の旨さも歯ごたえも引き立つ
洒落た一品になりました。
ビールにもお酒にも合うこと間違いなし。
揚げたてをサクサクと、お塩でどうぞ!

(大内作)


長月九月、今月の六品 その4

2014-09-04 00:25:47 | 酒の肴
「秋の味覚の香り味噌焼き」

新サンマの季節。
塩焼きや有馬煮はもう鉄板だけれど、
ちょっとひねって、オーブン焼きはいかがでしょう?
昆布の上に、葱や大葉や茗荷を合わせた香味たっぷりの特製味噌を敷き、
新鮮なサンマと茄子、椎茸を載せて焼き上げました。
焼きたては昆布とお味噌のあいまったこうばしい香り。
サンマの脂を茄子が受け止め椎茸が滋味をプラスして
三位一体となった旨さを味わえます。
朴葉味噌焼きの具沢山バージョンとでも言えばよいでしょうか。
味の乗ったこの季節の生酒にしっかりと寄り添う
賑やかでおいしいひと皿です。

(中村作)

長月九月、今月の六品 その5

2014-09-04 00:18:47 | 酒の肴
「秋鮭の酒蒸し」

秋味と呼ばれる秋の鮭は、意外にさっぱりしています。
なので、いろいろな具材と相性抜群。
これまた秋の味覚である茸を取り合わせて
ふんわりと純米酒で蒸しました。
ほろほろと崩れる鮭の美味しさはもちろん、
その旨味や舞茸の滋味を吸ったもやしがまた、くせもの。
爽やかな自家製ポン酢で口に運ぶと、
いくらでも食べられてしまいそうなひと皿です。

(箕村作)




長月九月、今月の六品 その6

2014-09-04 00:08:35 | 酒の肴
「あっさりおでん鍋」

先月末から秋風秋雨、涼しくなってお鍋がうれしい季節へ。
疲れた夏の胃にやさしく、しみじみと飲みたくなるような、
上品な関西風のおでんを土鍋で仕立てました。
きれいに炊かれた玉子、大根、ちくわ、こんにゃく、春雨。
シンプルなだけに加減が大事、
丁寧に下拵えした具の煮えばなを、とろろ昆布の風味と辛子と鉄火味噌で
ふうふう吹きながら召し上がっていただきます。
ほっこりすること間違いなしの、食べ飽きしないやさしいおでん、
きっと次回も恋しくなることでしょう。

(箕村作)