出来れば千秋楽は勝って終わりたかったのですが、大学で1級下の豊山(東京農大⇒時津風部屋)が素晴らしい相撲を取りました。
この相撲が、今場所の幕内の相撲の中で一番良かったんじゃないかな?
とにかく、長野県出身力士としては初の優勝、出羽海部屋からは三重ノ海以来38年振り、大学相撲出身力士としては、琴光喜以来17年振りの優勝です。

来場所は大関獲りの場所になりますが、場所後の優勝祝賀会や挨拶回りなどで稽古不足になり、新大関の場所は中々好成績を上げられないのが普通です。
オメデタ騒ぎも程ほどにしてもらいたいね。
私は将来は御嶽海に大関になって貰いたいのは山々ですが、急ぐ必要は無いと思っています。
琴奨菊は平幕に陥落し、鳴かず飛ばず、豪栄道はカド番が多く大関の座を守るのに汲々としています。もっと確かな力を付けてから大関を狙っても遅くはありません。
今場所初優勝したと言っても、三横綱は休場で不在、優勝候補筆頭だった栃ノ心も途中休場でしたので、真価を問われるのは来場所ですね。
御嶽海が優勝した事で、同年代やもっと若い力士が〝俺だってやれるかも知れない!〟と言う気持ちを持つのも当然です。
これからはもっともっとマークが厳しくなり、目標にもされますからね。
その筆頭が、今日御嶽海に土を付けた豊山であり、豊山と同学年の朝乃山でありましょう。貴景勝や阿武咲もまだ21歳・22歳と若く、実力もあります。
御嶽海の2学年先輩の遠藤も潜在能力は高いのですが、立ち合いの甘さ、怪我の多さ、淡泊な取り口などで、人気は断トツですが、チョッとね・・・。相撲以外の収入が多く、(永谷園のCM・日大田中理事長の秘蔵っ子・・・)ハングリー精神に欠けるところがあります。
ここで、今場所の東洋大学出身力士の成績一覧をば・・・。
・御嶽海:西関脇 (出羽海部屋) 13勝2敗 優勝 殊勲賞 技能賞
・若隆景:東十両12枚目 (荒汐部屋) 9勝6敗
・村田 :西幕下筆頭 (高砂部屋) 0勝3敗4休
・磋牙司:東幕下7枚目 (入間川部屋) 3勝4敗
・宝龍山:西幕下21枚目 (玉ノ井部屋) 4勝3敗
・駒木龍:三段目西17枚目 (木瀬部屋) 6勝1敗
・華王錦:三段目西73枚目 (東関部屋) 4勝3敗
・寺沢 :序の口東25枚目 (高砂部屋) 全休
若隆景は先場所の新十両での8勝に続き、今場所も9勝は立派です

村田は十両目前にしながら、無念の休場、膝の故障が気がかりですね

磋牙司は4敗目の相手が若隆景の長兄の若隆元でした。37歳でも元気です

宝龍山も十両を狙える地位まで番付を上げれば、楽しみが増えるんですが・・・

駒木龍は来場所は幕下復帰なりますか

華王錦は元十両です。9月には40歳になります。東洋大学がインカレ団体初優勝の時の主将。(当時の1年生が磋牙司)
寺沢は2場所連続での休場、学生時代の実績は若隆景より上です。早い復活を望みたいです
