別に新しいもの好きという訳ではないが、6月に発売されたばかりのオリンパス Tough TG-1を購入し、飯豊本山山行で試し撮りをしてみました。
実はこのシリーズは初代から買い続けて6台目で、かなりのヘビーユーザーという訳ですが実は現場仕事用を含めての話。沢登りや山釣りではなくてはならないアイテムなのは勿論、仕事では仮設足場上で使用する為に耐衝撃・防塵・故障の少なさが求められる。何しろ一つの現場で10000枚以上もの写真を撮る事もあって、かなり荒っぽい使い方をしているほうだ。
ただ、単なる記録写真としては大変使いやすく丈夫で故障も少ないが、屈曲光学系レンズの開放F値がf3.9~f5.9と暗く、解像度も低いので画質には大きな不満があった。特に沢の中や養生シートに覆われた仮設足場の中では画像が暗くなり、手振れや不用意なストロボ発光などで失敗も少なくない。
Tough TG-1の開放F値が広角端においてはf2.0と非常に明るく、解像度も向上して鮮やかな色彩表現も可能になっている。山行中では風景写真や花などの接写写真が多いが、今までのToughシリーズと比べると画質には格段の違いがあり、趣味としての写真の楽しみが出てくる。
今回の山行時の撮影モードは風景写真&人物設定のSCNかプログラムオートが多かったが、モードダイアルでの切り替えも使いやすく、十字ボタンも指に掛り易くなって標準と接写の切り替えもスムーズになった。
また、レンズの配置がカメラ中央になってデザインもすっきりし、ややボディーは大きくなって重くなったが手持ち感覚はしっくりて良く、かえって手振れもし難くなって良くなったとも思える。また、レンズは露出型になって起動が早くなり、思った瞬間の撮影がし易くなったと共にON OFFの切り替えも容易で、冬山でのバッテリーの消耗も少なくなるような気もする。
オプションのコンバーターアダプターを使えば、テレコンバーター(望遠)やフィッシュアイコンバーター(魚眼レンズ)が使えるが、今のところ使い道がないので市販品のプロテクトフィルターを使用している。ただし、8.0mm程出っ張って引っ掛かりがやや気になるが、現場では塗料の飛散や足場との接触などを考慮して使用しています。なお、標準のレンズリングが何時も間にか脱落してしまい、ネットで見るとほかでも同じ事例が見られるので注意が必要です。無くなるとオプションではなく修理扱いになるようです。
電源ボタンとシャッターボタンも大きくなって改良され、手袋をしたままでも操作性が良くなっている。また、不用意に手が触れてしまって動画ボタンを押してしまう事も多かったが、ズームボタンとの間にラバーシートが張られ、スペースも確保されて誤作動がし難くなっている。
バッテリーはやや大きくて容量が925mAhから1270mAhに変わり、山スキーなどでも使用時でも期待が持てる。なお、バッテリーは今までのタイプも使用が可能で、スペアーとして使えるのは都合がよい。
また、このモデルにはGPSが装備されていて設定をONにすると起動し、画面には位置情報(緯度・経度)が表示され、画像データーには記録されてグーグルアースなどでの表示ができる様です。しかし、登山者にとってはカシミールと連動しないとあまり使い道が無い。
そして、設定をONにしていると電源ボタンを切っても衛星を補足し続けるため、山スキーなどでの使用時にはバッテリーの消耗が早いと思われる。別にガーミンを持っているので使う事はないだろう。出来ればGPS無しのモデルで価格を下げてもらったほうが有りがたい。
結論。自分では余り一眼レフを山に持ち込む気になれない為、オールインワンとしてのカメラとしては価値がありますが、山行スタイルや目的によって見方は変わってくると思います。何れ実勢価格が2万円台になってくればバカ売れするかも?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます