雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森37 中村啓信さん訳注『古事記』角川ソフィア文庫

2010年05月08日 19時32分15秒 | 本と映像の森
本と映像の森37 中村啓信(ひろとし)さん訳注『古事記 新版』角川ソフィア文庫、607ページ、定価1124円+消費税

 日本古代史の基本文献の1つである『古事記』の手頃でいい文庫本を、この前、メイワンの谷島屋店で見つけたので紹介します。

 昨年9月25日に初版が発行されています。

 約600ページで、消費税含めて1180円ですから、なんと1ページ2円、安い!
(だからどうなの?と聞かれそうですね。いえ、別に。「効率」を主張する、浜松行革審の委員のみなさんは推薦してくれるかな?と、ちょっと、思っただけです。)

 内容は、読み下し文・現代語訳・原文(漢文)、解説、全歌謡各句索引、主要語句索引からなっていて、初心者にも親切だと思います。

 岩波文庫版は固すぎて、初心者には不向きですし、文春文庫の三浦佑之さん訳の『口語訳古事記』(2巻)は訳者の三浦さんの趣味が私には合わなくて(つまり、「語り部の古老を登場させて、本文に古老の注釈をつけくわえちゃうことまでしている。ここまでやるのは「原文改訂」でしょう?)。

 専門家の「解釈」にたよらず、本来の「古事記」をテキストで味わいたい日本人全員におすすめします。
 つまり、たとえば音楽を聴くのには、まずその曲を聴いて,自分で「これ、いいね」とか「これ、きらい」「今の私にはあわない」とか自分で判断すればいいのです。
 学校の「名曲鑑賞」の時間みたいに、まず先生が「これは、これこれこうい理由で名曲で」と「ご高説」を聞いてから聞くのはいやです。
 
 なお、三浦さんの『口語訳 古事記』は、文藝春秋社から出たハードカバー版を買って持っていますが、「古老の語り」を削除すれば、それほど奇怪な本ではありませんので、念のため。
 口語訳と、本文につけられた大量の用語注釈、42ページにわたる解説、地名解説、氏族名解説、系図、地図、動植物名索引、神人名索引、と読者に親切な本です。
 なお、この解説や索引が文庫版についているのかどうかは、まだ見ていませんので。

雨宮日記 5月7日(金) 玄関の蛍光灯と居間の蛍光灯

2010年05月08日 06時26分26秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 5月7日(金) 玄関の蛍光灯と居間の蛍光灯

 5月6日に、玄関を照らす蛍光灯が切れて,高林の「コジマ電器」に行って買って来たら、すごく明るくなりました。
 うわ、こんなに汚くなって、暗くなっていたんだと、感動的。

 そうしたら、次の日の7日になって、こんどは、玄関の脇の、最近は長女と次女で占拠している部屋の蛍光灯が2本ともパカパカして。

 明日は、アメリカ・カナダの旅から、N子さんが帰ってくる日なのに、なんだか、「啓示」なのか、そうでないのか、なんだか、いやです。

 何もないといいけど。
 今日、5月8日の午後3時に、N子さんは成田に到着する予定です。
 
 声が聴きたい。
 姿を見たい。
 

雨宮日記 5月6日(木) 食いだめ生きもの、しない生きもの

2010年05月08日 06時09分33秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 5月6日(木) 食いだめ生きもの、しない生きもの

 名古屋水族館に行った時に、「太っちょペンギン」を見て思ったことは、「食いだめのできる生きものと、できないで始終、動き回っている生きものがいる」ということでした。

南極に住むペンギンは、電波探知機をつけて行動を追ったら、海の深くまで潜るペンギンもいたようです。

 空中を飛ぶツバメやトンボはあの、体の細さからいっても、体内に栄養をためることはできなくて、始終、動き回って餌をとらないといけないでしょうね。
 
 もちろん、トンボは自分だけの餌で、ツバメは自分の子供に餌を与えないといけないということもありますね。

 ライオンが、映像で、なんとなく寝そべって、のんびりしている映像があるのは、食いだめができるからではないでしょうか。
 このシマウマ1頭で、○日くらいは、寝ていられるな、みたいな。

 人間の経済でいうと「剰余価値」ですが。
 
 名古屋水族館で見た、すごく印象的な「メタボぺんぎん」の写真。
 そのとき、N子さんが、ニコニコして、ぼくの腰のあたりを見つめていました。
 え!やだな!ぼくは、最近、腰回りが少なくなったんだよ。ほんとだって!
 N・Yから帰ってきたら、直接、N子さんの手指で、ぼくの腰回りを確かめてください。
ほんとに減量してるんだから。ツバメほどではないけど。
 ツバメ+ペンギン÷2=、くらいです。

 

雨宮日記 5月5日(水) 88夜も過ぎて立夏・端午の節句

2010年05月08日 05時47分11秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 5月5日(水) 88夜も過ぎて立夏・端午の節句

 5月5日は全国的には,2日の「88夜」を過ぎて、立夏・端午の節句です。浜松的には「浜松まつり最終日」です。
 今年は、浜松まつりも3日間、雨が降らず、いい天候でした。
 浜松まつりも、むかしは5月1日から5日間もやっていたんですが、さすがに、最近はそんな無茶元気はなくて、3日間になっています。
 
 この連休は,静岡県内では各地で茶摘みです。
 1912年の文部省唱歌「茶摘み」では、こう歌われています。
 
 「夏も近づく八十八夜
  野にも山にも若葉が茂る
  「あれに見えるは茶摘みぢやないか
  あかねだすきに菅(すげ)の笠」

 「あかねだすき」とか「菅の笠」とか、今の子どもたちにわかるかな?
 「だすき?ダスキンのこと?」と聞かれそうです。

 もう一つ有名な「ちゃっきり節」では、こうでしたね。

 「唄はちゃっきり節、男は次郎長、
  花はたちばな、夏はたちばな、茶のかおり、
  ちゃっきり、ちゃっきり、ちゃっきりよ
  キャアロ(蛙)が啼くんで、雨(あま)ずーらーよー」
 
 この「ちゃっきり節」は、戦前の1927年(昭和2年)に北原白秋さんが作詞して、町田嘉章さんが作曲した「新民謡」です。
 
 加藤文三さん著『民謡歳時記 ーくらしの文化史ー (上)』青木書店、「14 茶摘唄」(p175)によると、松尾芭蕉さんの俳句をもとにしたものだとありました。

 「駿河路や 花橘も 茶の匂い」

 「匂い」と「かおり」は同じ感じなんでしょうか?違うのでしょうか?