雨宮日記 5月21日(金) 「ために」の押しつけはやめましょう
清水眞砂子さんの『本の虫ではないのだけれど』で見たと思い込んだの「だけれど」、あとで捜すと見つからない。
はて、最近読んだ他の本なのかな?
とにかく「こどものために」とか「自分のために」とか、「ため」にというのは、どうもうさんくさいということです。
昔の「お国のために」というのは私たちにとっては論外ですが。
こどもたちは、いやおとなたちも、みんな自分の人格と魂をもって自分の時間を生きているのだから、必要なものや心を正確に必要なときに届ける支援をしてあげればいいので、親が「おまえのためを思って」塾に通わせたり「未来のために、いい学校に入るために、いい職場に就職するために」、子どもたちが生きるのは本末転倒だと、ぼくも思います。
「平和のために」、「一人はみんなのために、みんなは一人のために(どう考えても意味不明なスローガンですが)」、「あっと驚く為五郎」
「ためになる」で検索すると「ためになる資格の取り方」とか出てきて、ようするに利益になるという意味なのでしょうか。
だとすると、ぼくやN子さんは、じぶんのためにはならない、自分には「損な」ことばっかりやっているかも。
「ために」という中には、もちろん必要な「ため」もあるだろうけど、いろいろ考え居てくと、ほとんどがうさん臭くなりました。
たとえば浜松市の子供なんとか条例、あれは自民党浜松がとんでもない時代錯誤の文章を押し込んだので一気に、おかしさが露出しましたが、はたして、そもそも必要なものだったのでしょうか、そこから考え直したいと思います。
「ためになる」の逆は「ためにならない」ですね。
「おまえのためにならないぞ」と言うのが,ありふれたヤクザさんの普通のセリフですが。
「ために」「ためになる」「ためにならない」を英訳するとどうなるのでしょうか?たぶん「profit(利益) of」とかそんな単語になるのかな?
小松左京さん原作、一色登希彦さんマンガ化(かなり改変・脚色)『日本沈没 4』に、「おまえのために」という端的なシーンがあったので、以下、紹介します。
主人公の一人・小野寺俊夫さんの中学校時代…俊夫さんとお父さんの対話中のそれぞれの心の中…1994年、神戸…。
俊夫『このひと…このひと達…体が大人に見えるだけだ…考えが合わない人間が目の前にいることに、心が耐えられないだけなんだ…』
父『いいか、何を言ってもムダだぞ。お前が納得するまでいつまででも喋るぞ。いつか、お前もわかる。今はこれがお前のためだっ。』
俊夫『どうする?この人は何を言ってもこっちが諦めるまで喋り続ける。自分の弱いところをひとつカケラも認めないそのためだけに…気の毒だから相手にするのはやめよう…もういいや…もう…黙ろう…』
「為に」で検索したら「前に述べた事柄が原因であることを表す語。」というの説明が出てきました。
つまり、「原因 いま親の言うとおりに勉強する → 結果 いい学校に入れる」というのが「為」という意味のようです。
「ために」には、因果関係という意味では、いいものもありそうですが、最低限「ために」を理由にした押しつけや強制は、やめましょう。
清水眞砂子さんの『本の虫ではないのだけれど』で見たと思い込んだの「だけれど」、あとで捜すと見つからない。
はて、最近読んだ他の本なのかな?
とにかく「こどものために」とか「自分のために」とか、「ため」にというのは、どうもうさんくさいということです。
昔の「お国のために」というのは私たちにとっては論外ですが。
こどもたちは、いやおとなたちも、みんな自分の人格と魂をもって自分の時間を生きているのだから、必要なものや心を正確に必要なときに届ける支援をしてあげればいいので、親が「おまえのためを思って」塾に通わせたり「未来のために、いい学校に入るために、いい職場に就職するために」、子どもたちが生きるのは本末転倒だと、ぼくも思います。
「平和のために」、「一人はみんなのために、みんなは一人のために(どう考えても意味不明なスローガンですが)」、「あっと驚く為五郎」
「ためになる」で検索すると「ためになる資格の取り方」とか出てきて、ようするに利益になるという意味なのでしょうか。
だとすると、ぼくやN子さんは、じぶんのためにはならない、自分には「損な」ことばっかりやっているかも。
「ために」という中には、もちろん必要な「ため」もあるだろうけど、いろいろ考え居てくと、ほとんどがうさん臭くなりました。
たとえば浜松市の子供なんとか条例、あれは自民党浜松がとんでもない時代錯誤の文章を押し込んだので一気に、おかしさが露出しましたが、はたして、そもそも必要なものだったのでしょうか、そこから考え直したいと思います。
「ためになる」の逆は「ためにならない」ですね。
「おまえのためにならないぞ」と言うのが,ありふれたヤクザさんの普通のセリフですが。
「ために」「ためになる」「ためにならない」を英訳するとどうなるのでしょうか?たぶん「profit(利益) of」とかそんな単語になるのかな?
小松左京さん原作、一色登希彦さんマンガ化(かなり改変・脚色)『日本沈没 4』に、「おまえのために」という端的なシーンがあったので、以下、紹介します。
主人公の一人・小野寺俊夫さんの中学校時代…俊夫さんとお父さんの対話中のそれぞれの心の中…1994年、神戸…。
俊夫『このひと…このひと達…体が大人に見えるだけだ…考えが合わない人間が目の前にいることに、心が耐えられないだけなんだ…』
父『いいか、何を言ってもムダだぞ。お前が納得するまでいつまででも喋るぞ。いつか、お前もわかる。今はこれがお前のためだっ。』
俊夫『どうする?この人は何を言ってもこっちが諦めるまで喋り続ける。自分の弱いところをひとつカケラも認めないそのためだけに…気の毒だから相手にするのはやめよう…もういいや…もう…黙ろう…』
「為に」で検索したら「前に述べた事柄が原因であることを表す語。」というの説明が出てきました。
つまり、「原因 いま親の言うとおりに勉強する → 結果 いい学校に入れる」というのが「為」という意味のようです。
「ために」には、因果関係という意味では、いいものもありそうですが、最低限「ために」を理由にした押しつけや強制は、やめましょう。