人間・心・集団の学習7 民主的運営と個人的・専制的運営
組織・集団の運営と決定はどうあるべきか、ここ数年、雨宮は信頼できる仲間(妻のN子さんを含みます)とともに、いろいろ悩み、追求してきました。
解決してスッキリ運営している組織・団体もあるし、解決できずに、そこで包囲されて孤軍奮闘でのたれ死にするのもいやなので、雨宮夫妻としてはそこは見捨てた組織もあります。
「民主団体」「民主的運営」といえるのは、2種類しかないと思います。
一つの道は、満場一致制を原則にして、参加者全員で納得のいくまで、とことん、話し合って、議案を修正していくことです。
二つめの道は,満場一致制を目標にしつつも、どうしても一致しないときには、参加者全員の投票で、多数決決定をすることです。
この2つ以外に、民主組織・民主的運営はないと思います。
戦国時代を扱った小説、たとえば、宮城谷昌光さんの小説『風は山河より』『新三河物語』を読むと、戦国時代の武将たちは、部下を集めて、まず存分に部下たちの意向を言わせて、その上で、自分が全責任を負って決めるのだと、書いてありました。
もちろん、それは、民主的運営・民主的組織ではありません。ありえません。
民主的運営とは、とにかく定期的に会議を開いて、そこで決めていることだと、考える人がいるなら、それは大きな誤解だと思います。
民主主義を、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・上杉景勝の水準に下ろしてはいけないと思います。
民主的か、非民主的か、の分かれ道は、満場一致制か多数決制のどちらかを採用しているか、それとも声の大きい人や責任者の判断だけで決めているかどうか、だと思います。
もしみなさんが参加している会議が、みんなに総意を図らずに、責任者だけの大きな声で決めるのなら、それは、400年前の戦国時代の水準だということだと思います。
(反論・批判、受け付けます)