本と映像の森 186 柳田邦男さん著『生きなおす力』新潮文庫、新潮社、2011年11月1日発行、292ページ、定価520円+消費税
「本と映像の森23 柳田邦男『「人生の答」の出し方』新潮文庫」(2010年03月30日 05時06分23秒 | 本と映像の森)で紹介したジャーナリスト・柳田邦男さんの著書を紹介します。
昨年末に出た本で、則子さんが買った本です。夫婦でどっちかが買った本は、いい本であれば必ず回し読みをしているので、買った値段で2倍楽しめて、さらに夫婦で同じ本について会話ができて、3倍楽しめます。
新潮文庫の、柳田邦男さんの本では8冊目ですが、半分は持っています。あと4冊も買って読みたいです。
そうですね。「生きなおす力」、それが原発破局災害を受けた私たちに、いま必要とされる最低限の力でしょうね。
柳田さんが批判するのは、携帯電話という「器械」偏重、あるいは官僚の「線引き主義」という「機械論」です。
授乳中に携帯をあやつる、いや器械に操られる母親。
飛行機事故に「厳罰主義」で臨む裁判官。
「機械論」というのは「個々の総和が全体になる」ということでしょうか。生物学者の福岡伸一さんは「生物では、全体は個々の総和ではない」と明確に語っています。
個々の手段、個々の刑罰で全体が形成されると思うのは、幻想ですね。
この本でいちばん凄いエピソードは、お腹の赤ちゃんに絵本を読んであげた母親のお話でしょうか。
「生きなおす」というより「生きる」ということの意味がわかってくる感じです。
つまり、「赤ちゃん=母親」共同体です。
この「赤ちゃん=母親」共同体で指揮をするのは、当然、未来により近い、赤ちゃんのほうです。
未来に生きていく赤ちゃんが主導して、お母さんはそれを後ろから助ける、援助する、支援するという関係だと思います。
そうですよね。あなたは生きていますか?
ぼくは生きているんだろうか。
ぼくは、則子さんと一緒にあるくことで、ほんとうに「生きてきた」という感じがしています。
「本と映像の森23 柳田邦男『「人生の答」の出し方』新潮文庫」(2010年03月30日 05時06分23秒 | 本と映像の森)で紹介したジャーナリスト・柳田邦男さんの著書を紹介します。
昨年末に出た本で、則子さんが買った本です。夫婦でどっちかが買った本は、いい本であれば必ず回し読みをしているので、買った値段で2倍楽しめて、さらに夫婦で同じ本について会話ができて、3倍楽しめます。
新潮文庫の、柳田邦男さんの本では8冊目ですが、半分は持っています。あと4冊も買って読みたいです。
そうですね。「生きなおす力」、それが原発破局災害を受けた私たちに、いま必要とされる最低限の力でしょうね。
柳田さんが批判するのは、携帯電話という「器械」偏重、あるいは官僚の「線引き主義」という「機械論」です。
授乳中に携帯をあやつる、いや器械に操られる母親。
飛行機事故に「厳罰主義」で臨む裁判官。
「機械論」というのは「個々の総和が全体になる」ということでしょうか。生物学者の福岡伸一さんは「生物では、全体は個々の総和ではない」と明確に語っています。
個々の手段、個々の刑罰で全体が形成されると思うのは、幻想ですね。
この本でいちばん凄いエピソードは、お腹の赤ちゃんに絵本を読んであげた母親のお話でしょうか。
「生きなおす」というより「生きる」ということの意味がわかってくる感じです。
つまり、「赤ちゃん=母親」共同体です。
この「赤ちゃん=母親」共同体で指揮をするのは、当然、未来により近い、赤ちゃんのほうです。
未来に生きていく赤ちゃんが主導して、お母さんはそれを後ろから助ける、援助する、支援するという関係だと思います。
そうですよね。あなたは生きていますか?
ぼくは生きているんだろうか。
ぼくは、則子さんと一緒にあるくことで、ほんとうに「生きてきた」という感じがしています。