本と映像の森 187 NHKテレビ「ヒューマン なぜ人間になれたのか」
1月22日(日)の夜に、午後9時からNHKテレビの4回番組の初回をみました。
「人間とは何か」「どうして人間でいられるのか」「人間は、どうやって存続してきたのか」など、示唆に富む番組でした。
とくに、10万年くらい前の南アフリカの洞窟遺跡で、首飾りが大量に出土していて、それは現代のアフリカ南部のカラハリ砂漠に住む人たちが、近しい家族・部族に、首飾りを「あなたと一緒に生きていくよ」という証しとして、まず赤ちゃんに贈られるということでした。
ナレーターの若い男性、藤原さんが「じゃあ、結婚指輪も、そういう意味なんだ」と。
歴史学の古い本では、原始社会は「物々交換」と言ってましたが、どうも、そうではなくて、市場経済の常識の「交換」ではなくて、贈呈・贈与が原始社会の基本であるようです。
つまり、狩猟で得た動物や、採集で得た植物を、みんなで「分配」するのが人類社会の基本であるようです。
そのほか、顔の認証や、スマトラ島のロタ火山の破局的噴火など、いろいろ勉強になりました。
すごく印象的なのは、世界のいくつかの地点で、「このお札を、見ず知らずの相手と、どれくらい分かち合うか、決めて下さい。全部もらってもいいです」という実験で、全世界でほぼ同じ値、自分には5~6割、見ず知らずの赤の他人Bさんには4~5割。
今の日本の支配層、日本経団連のお歴々に同じ実験をしたら「自分に10割、他人に0割」になるんでしょうね。
この番組は、4回連続ですが、人間や歴史を考える人には、必見だと思います。
ただし短い番組の中では「なぜ猿人や原人や旧人とわかれて、現代の「人類」=ホモサピエンスが生まれたのかは、解明されていません。
チンパンジーと人類の分岐が700万年前なので、ホモサピエンスが生まれた20万年前とは、時間的にかけ離れています。
やはり、もっともっと、調査研究が必要ですね。
1月22日(日)の夜に、午後9時からNHKテレビの4回番組の初回をみました。
「人間とは何か」「どうして人間でいられるのか」「人間は、どうやって存続してきたのか」など、示唆に富む番組でした。
とくに、10万年くらい前の南アフリカの洞窟遺跡で、首飾りが大量に出土していて、それは現代のアフリカ南部のカラハリ砂漠に住む人たちが、近しい家族・部族に、首飾りを「あなたと一緒に生きていくよ」という証しとして、まず赤ちゃんに贈られるということでした。
ナレーターの若い男性、藤原さんが「じゃあ、結婚指輪も、そういう意味なんだ」と。
歴史学の古い本では、原始社会は「物々交換」と言ってましたが、どうも、そうではなくて、市場経済の常識の「交換」ではなくて、贈呈・贈与が原始社会の基本であるようです。
つまり、狩猟で得た動物や、採集で得た植物を、みんなで「分配」するのが人類社会の基本であるようです。
そのほか、顔の認証や、スマトラ島のロタ火山の破局的噴火など、いろいろ勉強になりました。
すごく印象的なのは、世界のいくつかの地点で、「このお札を、見ず知らずの相手と、どれくらい分かち合うか、決めて下さい。全部もらってもいいです」という実験で、全世界でほぼ同じ値、自分には5~6割、見ず知らずの赤の他人Bさんには4~5割。
今の日本の支配層、日本経団連のお歴々に同じ実験をしたら「自分に10割、他人に0割」になるんでしょうね。
この番組は、4回連続ですが、人間や歴史を考える人には、必見だと思います。
ただし短い番組の中では「なぜ猿人や原人や旧人とわかれて、現代の「人類」=ホモサピエンスが生まれたのかは、解明されていません。
チンパンジーと人類の分岐が700万年前なので、ホモサピエンスが生まれた20万年前とは、時間的にかけ離れています。
やはり、もっともっと、調査研究が必要ですね。