新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

安全を置き去りにしたシステムの改善を

2012-05-01 21:28:18 | 医療

他の方々もすでに書かれていると思いますが、この記事に関して書きたいと思います。

 

高速ツアーバス規制強化、矢先に関越道事故

http://www.news24.jp/articles/2012/05/01/07204846.html

< 2012年5月1日 4:07 >

 群馬・藤岡市の関越自動車道で、高速バスが道路脇の壁に衝突し、46人が死傷した事故は、国交省が安全面での問題も指摘される「高速ツアーバス」の規制強化に乗り出そうとしていた矢先の出来事だった。

 今回事故があった「高速ツアーバス」は、旅行会社が利用者を募り、貸し切りバスを使って運行するもの。路線や運賃などの規制が厳しい「高速乗り合いバス」とは違い、旅行会社が利用者のニーズに応じた路線や価格を設定していることなどから、利用者数も急増していた。しかし、「高速ツアーバス」は、停留所の設置義務がないなど安全面での問題も指摘されていた。

 このため、国交省は「高速ツアーバス」についても「高速乗り合いバス」と同様に規制を強化し、安全確保につなげていく方針を4月に取りまとめたばかりだった。

 国交省は、運行会社に対する関東運輸局の監査の結果を受け、再発防止対策を検討する方針

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今回のバス事件に関して、安全を置き去りにした自由化というのが言われている。

 

日本の医療も似たようなものです。この記事の中にも「人命を預かる重要な仕事と自覚していたのか」と書かれているが、自覚していても過労でどうしようもなくなることはある。様々な新聞やニュースでも「旅行会社にも責任を」という話があった。

 

日本のバス会社の安全管理、これは確かにバスの乗客に加えて、事故に巻き込まれた人も重大事故に巻き込まれるかもしれない。

しかし、医師も患者の命を扱っている。それ故に現場に無理を強いている「国」のシステムも変えていかなくてはならないと思う。

 

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特定機能病院の在り方:教育を絡めるならCBTと医師国家試験のありかたも考えるべき

2012-05-01 21:15:31 | 医局制度改革・医学教育改革

こんばんは

 

今日も一日が終わりました。同棲すると生活リズムが少し変化しますが(自分勝手にはできませんので)、少しずつ僕も慣らしていきたいと思います

 

さて、今日はいくつか紹介したい記事があります。

少し古い記事ですが、こちらから

 

 
 厚生労働省の「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」(座長=遠藤久夫・学習院大教授)は26日に会合を開き、特定機能病院の承認要件をめぐり議論した。多くの委員から、医学生や研修医を教育する機能を求めるべきとの声が上がった一方で、医師不足などの地域性を考慮すべきとの意見もあった。

 特定機能病院には、高度な医療の提供や医療技術の開発、医療に関する研修が求められており、現行の承認要件には、「高度の医療に関する臨床研修を適切に行わせる」「臨床研修を修了した医師・歯科医師に対する専門的な研修を実施する」などがある。承認を受けているのは84病院。80の大学病院のほか、国立がん研究センター中央病院などで、現在も大学病院以外から承認が申請されている。

 日本医師会長に就任した横倉義武氏に代わり、同日から検討会に参加した中川俊男委員(日医副会長)は、特定機能病院の承認を受ける医療機関が増えていることについて、「特定機能病院に承認されると、経済的なインセンティブがある。是正しないと医療費偏在が深刻だ」と述べた。一方で、「大学病院本院には、学生の教育という重大な使命があり、ほかの特定機能病院と比べて負担があることには配慮しなければならない」との認識を示し、承認要件に医学生の教育を入れることを提案した。
 邉見公雄委員(全国自治体病院協議会長)もこれに賛同し、「高度な診療や研究は、やろうと思えばいろんな病院でできる。特定機能病院の在り方を見直すのに、医師の教育・研修を主な論点に絞った方がいい」と述べた。

 一方、森山寛委員(東京慈恵会医科大附属病院長)は、医学生や研修医の数に要件が設けられると、医師不足が深刻な地域で、承認を受けられない大学病院本院が出ることを懸念。地域の特性に応じて、要件を緩和するなどの措置を取るべきと指摘した。
 
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以前から(10年以上前から)僕は言っておりますが、臨床実習に関してはCBT合格と同時にどの病院でも実習してよいとしてもよいと考えています。
 
しかし、その臨床実習が十分なものかどうかは非常に微妙なものになります。また、国家試験の合格率などにも影響する可能性があります。
 
今までのように「○○大学 100%」とか、そういう話ではなくなると思います。
 
 
もし、臨床実習に様々な病院がかかわるのであれば「ポートフォリオの導入」など教育システム自体を大きく変えるべきだと思います。
 
何故ポートフォリオかというと「自己評価」、目標を達成したか否かを評価するというところが重要だと考えているからです。
 
 
 
 
いずれにせよ、教育というのは重要なことなので「特定機能病院の在り方」を見直すと同時に、臨床実習などを上げるのはよいかもしれません。ただ、医師国家試験に関しても何らかの方策はとられるべきです。また、CBTのポジションも明確にしたほうが良いと思います
 

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