追加します
埼玉県の救急搬送の記事です。皆様ご存知の通り、埼玉県は日本でダントツに医師数が少ない県です。そこの救急搬送が増えているという記事です。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59175
埼玉県内で救急出動が急増している。昨年は30万999件と10年前の1・4倍に達し、過去最高となった。高齢の傷病者の増加が主な要因とみられる。
明らかに緊急性、必要性の低い出動要請も多いという。一方、救急隊員の数はほぼ横ばいで、このままだと緊急時に出動できなくなる恐れもあり、関係者は危機感を強めている。
県消防防災課によると、昨年の出動の内訳は、急病が18万8479件と最多で、負傷が3万9867件、交通事故が3万3350件と続く。
急病が全体の5~6割を占める傾向は最近20年ほど変わらないが、出動件数は右肩上がりの状態。20年ほど前には約13万件だったが、2000年に初めて20万件を超えた。
出動件数の増加について、同課が県内35の消防本部に尋ねたところ、22本部が「高齢傷病者の増加」、28本部が「急病の傷病者の増加」を挙げる一方、9本部は「明らかに軽症であると思われる傷病者の増加」とした。
昨年の出動が約5万7000件に上ったさいたま市では、「寂しいから救急車を要請した」、「救急車で行けば早く病院で診てもらえると思った」といった事例があった。
現在、県内では2分に1回の割合で救急車が出動している計算。搬送者の約半数は入院を必要としない軽症患者だった。県内に救急隊は216隊あるが、10年前と比べても5%ほどしか増えておらず、隊員の負担は増す一方だ。
関係機関は不適正な利用への注意喚起を進めているが、現場関係者からは「本人が重症だと考えて救急車を呼んだのであれば、それを不適正とすることはできない」といった声も聞かれる。利用者のモラル頼みの面もある。
そうした中、緊急性の少ない人の入院や病院への送迎などを行う「民間救急車」の事業者が年々増えている。
県内各消防本部が認定した事業者は今年4月現在で49業者で、2004年(14業者)の3倍以上になった。同課は民間救急車の活用も呼びかけるとともに、「必要な時に救急車を安心して利用するには正しい利用が不可欠。緊急時にはためらわずに呼んでほしい」としている。
(2012年5月24日 読売新聞)
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ここに書かれているように「本人が緊急と思った」のであれば、救急車の派遣は仕方がないと思います。
しかし、実際に緊急でもない救急車は結構来ます。その適正利用に関しては本当に、埼玉という医師不足の県の医療を守るために必要です。
多くの人に気にしていただきたい話だと思います
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。