新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

分散より集中

2012-05-06 14:08:08 | 医療

追加です

 

神経精神科の機能集約 旭中央病院に医療センター

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20120504/CK2012050402000105.html

 これまで院内に分散配置されていた神経精神科の外来、入院などの診療機能を一カ所にまとめた。大人と一緒だった子どもの診療を分化し、独立した診察室、待合室やプレイルームを備えた。作業療法室とデイケアセンターも整備した。

 スタッフは七十八人体制で、うち医師は十三人、看護師は四十七人、作業療法士は五人。稼働病床数は八十床。

 コスト削減により全国の総合病院で神経精神科が縮小傾向にある中、同病院広報室は「子どもから高齢者まで一貫して質の高い診療を受けられる全国でもトップレベルの施設」という。 (宇田薫)

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昔から医療に関しても専門的な機能をできるだけ分散させるよりは集中するべきだと書いてきました。これはちょっと意味が違うのですが、少ない人数で専門医療をやっていけば『人員の疲労』も起こりますし、患者数(医師など人員に依存する)の割に専門分野ということで多彩な患者が集まるため「必要な資器材」が多くなり無駄も多くなるだろう。

 

それ故に地域である程度の専門性を持つ病院を集中させ(人員や物を)、機能分化させた方が良いと思う。

 

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災害時の出動要請簡素化:自衛隊も必要?ただ無駄な出動要請多発につながらないように

2012-05-06 13:59:00 | Weblog

さて、もう少し書きます

 

 藤岡市の関越自動車道のバス事故で初めて出動した救急医療チーム「群馬DMAT」について、大沢正明知事は二日の定例会見で「できるだけ簡素に簡単に連携が取れる形にするべきだ」と話し、DMAT出動のあり方を検証する意向を示した。

 各消防が県を介さず、病院に直接出動を要請する提案について、大沢知事は「私もそう思う。総合的に検証し、簡単明瞭な連絡系統で迅速に対応したい」と述べた。

 今回の事故では、県が消防から依頼を受けた後、前橋赤十字病院にDMAT出動を要請した。県が消防と約三十分間、連絡が取れなかったこともあり、DMATが現場に到着するまで事故発生から約二時間半かかった。 

  (伊藤弘喜)

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DMAT出動だけでなく、本当の大規模災害の際に「自衛隊」への出動要請も簡易化しなくてはならないのかもしれませんね。

 

かといって簡易化しすぎると、無駄な出動要請の多発につながるかもしれない。

 

その無駄な出動要請が「救急車の利用」の仕方に見られるわけですが・・・。

 

ただ、救急車を呼びたくなる気持ちもよくわかるのですよね。僕も先日奥さんが「おなかが痛い」と横になったときに「あれこれ」考え、所見を取り「大丈夫だろう」と判断しましたが、医師ですら「身内」が調子悪くなるとドキドキしますからね。

 

ただ、3次救急に夜中、「風邪」「じんましん」「眠れない」などの理由で受診するのはやめてほしいとは思っていますが・・・。

 

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医師が余るなんてありえない:鈴木代議士の意見に賛成

2012-05-06 13:49:42 | 医療

こんにちは

 

昨日は釣りに行きましたが、今日はのんびり疲労回復に努めます。明日からは仕事ですしね。

 

さて、今日はそういうことで複数の記事をしょうかいします

 

医学部新設、熱意が必要/元文部科学副大臣鈴木寛参院議員に聞く

http://blog.kahoku.co.jp/saisei/2012/05/post-49.html

asu_kiku00.jpg 東北で深刻な医師不足の解消を目指し、仙台厚生病院と東北福祉大(仙台市青葉区)が大学医学部を新設する構想を進めている。文部科学副大臣を務めていた2010年12月に有識者による検討会を設置し、医学部新設の是非をめぐる議論をスタートさせた民主党の鈴木寛参院議員(東京選挙区)に、地域医療の現状認識や新設の展望を聞いた。(聞き手は報道部・佐々木篤)

<被災地の医療再建条件>

 -新設の是非をめぐる議論をどう見ているか。
 「文科省がことし1月に実施した意見公募では、大勢として、地域の医療を担う人材不足を心配する声が多かった。その後、岩手、宮城、福島3県の16市長から医学部新設の要望も出ている


 -地域医療の現状は。
<東北 しわ寄せ>
 「医師の絶対数が足りないのは国際的に見ても明らかだ。そもそも、地域偏在することを見越して数を確保しておくべきなのに、国は医療費抑制のため医師数を減らそうと、1979年の琉球大(沖縄県)以来、医学部を新設してこなかった。そのしわ寄せが東北に及んでいる

 -新設反対派は「今の医学部入学定員増で、やがて医師過剰時代を迎える」と主張する。
 「医師が余るなんてことはあり得ない地域医療の人材が足りない上、日本では高度専門医療や新薬開発などに取り組む研究医療人材、海外で活躍する国際医療人材も不足している。中国に目を向けてほしい。爆発的に増加した人口がいずれ一気に高齢化する

 -新設には、医学部を有する地元の大学がそろって反対している。
 「宮城の東北大は、世界有数の研究医療人材を供給できる日本の宝でもある。だから、地域の医療を担う人材の育成まで押しつけてしまってはもったいない」
 「全国の医学部の配置は『西高東低』だ。これには廃藩置県の区割りが深く関わっている。戊辰戦争に負けなければ、福島は三つの県に分かれていたかもしれない。四国とほぼ同じ面積の岩手も同様だ。県が広いのに1校しかない」

 -新設は果たして認可されるのか。
<西は非現実的>
 「私見だが、全面解禁にはならないだろう。いくつか条件が付く。何より、被災地の医療再建に資すること。被災地にある既存の病院を、新医学部付属病院の分院や協力病院と位置付け、医師を継続的に供給する機能を持ってほしい。医師が被災地に通える範囲に本院がないと不便だから、西日本への新設は現実的でない」
 「医師不足が深刻な東北を支える、そして既存の地域医療に影響を与えない。この二つがクリアされれば国民の賛同を得やすい。あとは、地元がどれだけ熱望するか。東北から強くメッセージを発信することが必要だ」

<すずき・かん> 1964年、神戸市生まれ。東大卒。通商産業省(現経済産業省)課長補佐などを経て2001年参院選で初当選し、現在2期目。09年9月~11年9月に文部科学副大臣を務めた。現参院文科委員会理事。48歳。

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おそらく医師不足が現状で改善しない、余るなんてことはありえないと考えている人たちの意見はおおむね鈴木代議士の意見と意を同じくしていると思う。

地域医療の人材が足りない上、日本では高度専門医療や新薬開発などに取り組む研究医療人材、海外で活躍する国際医療人材も不足している

この一言に尽きるのではないだろうか。

 

地域医療、専門医療、新薬開発、国際医療人材…何もかもが足りないわけで。

 

同様の意見を持つ人が増えてくれば、また医療の方向性も変わると思うのですけど

 

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