もう1つ僕のどうでもいい考えを書かせてください
これも昔書いたと思いますが、こんな事業をやってみたい。
仮想病院事業
目的は2つ。
産休や育休、もしくはほかの理由で医療の世界から離れていた人が、医療の現場に戻るのは大変です。その復職の助けになること。また、医大生などが医療を実際に体験する場として、最も良い勉強の場を提供すること。
何をしたいかというと先程も書きましたが、現場から一度離れた人が現場に入っていくのは非常にストレスがかかります。なぜなら医療は患者さんの生き死ににかかわるところだからです。自分の失敗が人の命にかかわるから、命にかかわらなくても不利益を及ぼすかもしれないから。
2か月ほど前に大学病院の看護師を退職した妻が先日言ったことは
「2か月もたっていないのに、もう看護師の仕事ができそうにない。できるとしても外来とか・・・」
ということでした。
外来の看護師さん、医療の知識はあったほうが良いですが…実は医療事務さんでもできる仕事(受付など)があります。実際にそうしている病院もありますし、ナースさんがやっているところもあるようです。いずれにせよ、命にかかわるような経験はしにくいですし、その手のストレス(別のストレスはあるでしょうけど)は少ないと思います。
また、女医さんだったり、他の理由で医療から離れていた医師が現場に復帰するのも大変だと思います。これから女医さんの数は増えるんですから。少し経験してから本格的にやりたいなぁ…と思うことはあるはずです。僕はこんなところがあったら、そういうところで少し勘を取り戻してから現場に行きたいですよ。
また、研修医になる前の学生さんが勉強するのにもいいですよね。実際の患者さんだと主体的に何かをするわけにはいかないでしょうけど、治療方針を決定する役割をしないとわからないことはたくさんあります。勉強の一環として「主治医」のような形で積極的に医療にかかわる役をする。自分がこういうことができないと将来本当の患者さんが不利益を被る。そういうのを実感する良い場所になるでしょうし、学ぶことも多いと思います。学ぶべきものも見えてくるでしょうから。
恐らく必要なものは
1、病院の建物
2、医療器材(病棟にあるようなもの、手術室にあるようなもの)
3、教育用資材
4、指導医
5、指導看護師
6、模擬患者(模擬患者は少なくとも自分の演技する疾患は熟知する)
7、健診希望者(これは指導医の指導のもと実際に行う)
というところでしょうか?
実際の運用としてはこんなイメージで
例1:産休・育休で2年間現場にいなかった消化器内科の女医さん。病棟勤務に戻る前に現場のイメージを取り戻したくなり受講。受講期間は1週間とした(受講する期間は設定できる)。
1日目 病棟で担当患者の回診。病棟業務を思い出すために看護師(受講生・指導看護師)がいろいろ報告したりする。患者(模擬患者)の一人が急変したり…(汗
2日目 受け持ち患者に関して指導医を含むメンバー(受講生数人)でカンファレンス。カンファレンスの準備、雰囲気などを思い出す
3日目 外来日設定。外来のイメージを思い出す(電子カルテなどはもちろん使用)。模擬患者は新患という設定や経過観察中、継続治療中の患者を複数。
4日目 健診業務を通して医師としての基本技術を思い出す。特に消化器内科なら内視鏡など。ちなみに指導医の指導の下・・・ということで、健診をうける人たちは無料で受けられる。
5日目 急患対応、当直対応など。
6日目 新薬など新しい知識、離職中に新たにできた制度などを勤務しながら学ぶ
7日目 復習したいところをもう一度
などですかね。例えばですけど。あまり人を増やしすぎると大変ですけどできなくはないのではないかなぁと。あとは期間は1週間と書きましたが、1ヵ月でも2ヵ月でも…。
医師、看護師さんの求人会社とコネクトすると「人材派遣会社」はひとをみれるので、自信をもってその人を押せますよね。医師や看護師は復帰する前にいろいろ経験できれば、「そういえばこういう感じだったかなぁ」と思えるのではないかと。一番重要なのは不安をできるだけ解消することではないかと。
もう一度まとめてみますと
1.医師不足、看護師不足を解決するために復職支援目的での仮想病院
2、構想は上記。社会的使命も果たせますし、意外と人手の供給と絡めれば複数の場所に利益が発生?
3、結果として予想されることは「医療現場から離れていた人が復帰しやすくなる」「医療系人材派遣会社は、その人物を見ることができる」「各病院は不足している人材を補うことができる」
学生に関しては
4、医療現場に出る前に現場のイメージをより鮮明に作ることで学ぶ方向性を知ることができる(何を身に着けておくべきかを知ることができる)
そんなことを考えてみました。
こんなものがあったら利用したいですか?
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。