新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

記事の依頼用の記事:こんな病気について書いてみてほしいというのがあればお願いします

2012-05-16 22:18:47 | 記事の依頼用

さて、最後に

 

さて、眠らない医者の人生探究劇場を開始して6年、新・眠らない医者の人生探究劇場に新しくして4年になります。当初M3のBlogで始めたときも多くの方々に応援していただきました。また、このBlogも月間で6~7万のアクセス数をいただいております。

ありがとうございます。

 

先ほどコメントに本当にありがたいことですが、「病気の説明がわかりやすかった」「役に立った」とコメントをいただきました。僕自身、Blogを書いていて大変うれしく思っております。

 

今後週に1回程度のペースで「病気の説明」などに関する記事を書いてみようかと思っております。

稀な疾患ではなくて、多くの方がどこかで経験するかもしれないものを中心に、血液内科分野の専門領域を合わせて書いていこうかと思います

 

多分「医療」のカテゴリーに埋もれているものもあると思いますが、とりあえずわかる範囲内で「医学系」というところに説明用の記事はあります。今後もここに入れていきます。

CAG療法など

悪性リンパ腫の説明(僕の説明の仕方)

放射線被曝の話

HTLV-1キャリアの方(もしくは調べに来た方)への説明(アンフェタミン版)

アンフェタミン流チーム医療戦術シート:実際は難しいかな、人が足りなくて

骨髄異形成症候群の説明(患者さん向き)

骨髄増殖性疾患(真性多血症)の説明(患者さん向け)

骨髄増殖性疾患(本態性血小板血症)の説明

骨髄増殖性疾患(骨髄線維症)の説明

僕の高血圧の説明(患者さん向け)

水虫(足白癬)か?湿疹か?:検査しないとわからない・・・が

もし、多くの患者さんに役立ててもらえるのであればと思っておりますが、このような病気の説明を記事に書いてほしいというものがありましたら、コメントをいただけますとうれしく思います

 

ただ、いっぺんに書くのは厳しいですので、少しずつ書いてまいります。最終的には必ず書くつもりです。また、まれな病気で僕もうまく説明ができないと思うものはその旨をコメントさせていただきます

 

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記事をつらつらと・・・・

2012-05-16 21:59:10 | 複合記事

あと、3つの記事を紹介します

がん骨転移に新薬

 がんが骨に転移して起きる病的骨折などの骨病変を抑える新しい分子標的薬デノスマブ(製品名ランマーク)が第一三共 から発売された。多発性骨髄腫の骨病変にも適用される。
 骨転移が特に多いのは前立腺がん、乳がん、肺がんの三つ。デノスマブは、骨を吸収する破骨細胞の活動を活発化させる仕組みを妨げ、骨の破壊を防ぐ。1カ月に1度、皮下注射する。
 これまで、がんの骨転移で生じる骨病変に対しては、骨粗しょう症治療に使われる骨吸収阻害剤ビスフォスフォネートしかなかった。比較試験でデノスマブは、ビスフォスフォネートを上回る効果が確認された。

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新しい薬などが発売されていきますが、臨床の最前線に立たないとなかなか使うことがなく、1~2年も離れると不安になることもあります。まぁ、いい薬が出ることは大変すばらしいのですが。

今、あえてこのようなことを書きましたが、今後女医さんが増えていき、産休・育休などをとった後「医療の最前線」に戻ることに勇気が必要なイメージがわきませんでしょうか。それをどうにかするための施設が必要ではないかと思っています。

 

昔Blogに書きましたが・・・

そんな施設を作ってみたいぞぉ~!

 

では、次の記事

 若い女性で増えている子宮頸(けい)がんや乳幼児の死亡につながりかねない細菌性髄膜炎などを予防する三つのワクチンについて、厚生労働省は2013年度にも定期予防接種の対象とする方針を固めた。

 3ワクチンについては10年度から緊急事業として公的接種が実施されており、今年度末まで期間が延長されているが、これを恒久化する。3ワクチンについては欧米では既に公的接種に組み込まれているといい、ようやく先進国の水準に追いつくことになる。

 同省が新たに定期予防接種の対象とするのは、子宮頸がんとインフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)、小児用肺炎球菌の3ワクチン。既に公的接種が実施されていることから、これが途切れることは感染症対策として好ましくないと判断した。同省は今国会に改正予防接種法案の提出を目指す。法改正が間に合わない場合は、政令を変更して定期接種の対象とする。

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まぁ、これはよい話ではないかと思っています。ようやくと言えばようやくかもしれませんが・・・。

 

次に行きます

 厚生労働省は16日、今年2月に全国で生活保護を受けた人が前月比5499人増の209万7401人になったと発表した。昨年7月にそれまで過去最多だった1951年度を上回って以降、8カ月連続で最多を更新している。受給世帯も152万1484世帯と過去最多
 同省は、リーマン・ショック以降の経済低迷などが増加の原因と分析。「伸び率は徐々に落ち着いてきているが、今後東日本大震災の被災者の受給開始も想定されるため、しっかり対策を打っていきたい」としている。 
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生活保護の問題、本当に大きな問題だと思います。

 

僕は今後はキャノンのデジカメ生産完全自動化、一眼レフレンズの自動化などと同じようなことが進んできて、国内雇用は限られてくると思っています。

恐らく人でないとできないもの、すなわち教育や医療福祉、営業や企業のTOPクラスなど、それ以外は勤務できなくなっていくのではないかと思っています。同じもの作って、ほとんどが機械で賄えるなら日本国内で作らないだろうし、完全自動化ならば人は解雇されるしかないし・・・。

時代の変遷…というのを考えて、労働システムを大幅に変えなくてはならないのではないかと思っています。

 

 
 キヤノンは14日、デジタル一眼レフカメラ用交換レンズの生産を産業用ロボットだけで行う「無人化生産」を、2013年をめどに宇都宮事業所で始める方針を明らかにした。すでにロボットの自社開発に着手しており、無人化に伴う余剰人員は新規事業や生産技術開発などへ配置転換し、雇用を維持する。

 宇都宮事業所は交換レンズのうち、高付加価値品を生産している。国内拠点を維持するためには、ロボット導入による労務費削減の効果が高いと判断した。検査などの品質管理は従来通り人手で行う。

 すでにインクジェットプリンター向けカートリッジの生産では無人化生産に着手し、2010年1月から米バージニア州での生産を開始している。

 キヤノンは新規事業の一つとして産業用ロボットへの進出を掲げている。今回のレンズ生産用ロボットも自社開発することで技術流出を防ぐだけでなく、産業向け機器の技術開発力の底上げにつながるとみている。

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周りが誤解したから悪いのであって、私は悪くない:石巻市の自称医師

2012-05-16 21:51:46 | Weblog

ちょっと笑ってしまった記事です。

 

別に深みも何もないので、簡単に

 

自称医師に3年6月求刑 「誤解が発端」弁護側

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120514/trl12051412520000-n1.htm

2012.5.14 12:49

 東日本大震災の被災地、宮城県石巻市で偽造した認定証を使って医師を自称したなどとして、医師法違反(名称の使用制限、無資格医業)などの罪に問われた住所不定、無職、米田吉誉被告(42)の論告求刑公判が14日、仙台地裁(須田雄一裁判官)であり、検察側は懲役3年6月を求刑した。

 論告で検察側は「周りから得ていた信用を失うことを恐れて医師を詐称した。無資格の医療行為は身体に害を及ぼす危険性もあった。震災に乗じた自己中心的な犯行で誠に悪質だ」と批判した。最終弁論で弁護側は「詐称は、被告が医者であるとの周りの誤解が発端で、人の役に立ちたいという思いが被告なりに偏ってしまった」と訴え、寛大な判決を求めた。

 米田被告は「迷惑を掛けたことをおわびしたい」と述べた。判決は来月8日に言い渡される。

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弁護側って(笑

 

この方は確か「医師免許証」を偽造していたのに、周囲の人の誤解が発端というのはおかしくないだろうか?

どうせならば「迷惑をかけて申し訳ない」と素直に謝ったほうが好感が持てる。

 

医師免許を偽造して、NGOなどに出される補助金を狙った詐欺を働きましたが、周りの人が誤解したから悪いのであって、自分は悪くありません

 

などと言われて、「はい、そうですか」とはいかないのではないだろうか?自分の責任を認めていかなくては大人ではないと思う・・・。まぁ、今の日本の政治家も同じようなものか・・・

 

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水虫(足白癬)か?湿疹か?:検査しないとわからない・・・が

2012-05-16 21:17:34 | 医学系

こんばんは

 

3日ぶり…4日ぶりか?

帰ってきました。とりあえずは大きな問題もなく、職務を全ういたしました。まぁ、俗にいう事務当直なんですが・・・いるだけでも疲れますね。最も医師としての当直に比べれば全然ですが。なんといっても夜中に起こされないので、目覚ましなしでもいつも通り(朝5時)に目が覚めるw

そんなこんなで久しぶりに記事を更新します。

Yahooを見ていたらこんな記事がありました。意外と身近な病気ですが、書かれている通りで意外と厄介です。

 

 
 梅雨の時期から夏にかけて増える水虫患者。日本人の4人に1人が悩んでいるとされ、長年放置して慢性化している人も少なくない。症状は、むずむずしたかゆみや爪の変色・変形などさまざまで、悪化すると歩行に支障を来すこともあるという。適切な治療法や予防法について、順天堂大医学部附属練馬病院(東京都練馬区)皮膚・アレルギー科長の比留間政太郎(まさたろう)教授に聞いた。(竹岡伸晃)

 ◆素人判断は禁物

 東京都内の40代男性は約10年間、水虫を放置していた。市販薬を使用したもののかぶれを引き起こし、歩くのがつらくなるほど悪化したため専門医の元に駆け込んだ。比留間教授が診察した患者の一例だ。かぶれと化膿(かのう)菌感染を合併した重症の水虫だったが、治療で症状は大幅に改善した。

 比留間教授は「水虫が悪化すると歩行に支障を来すだけでなく、体全体のバランスを崩し、膝や腰を痛めるリスクもある」と指摘。そのうえで、「適切な治療に根気よく取り組めば多くの水虫は治る」。

 水虫は白癬(はくせん)菌という真菌(かび)の一種を原因とする感染症。平均気温18度以上、湿度80%以上になると活発に増殖を始めるため、蒸し暑くなるとかゆみに悩む人が増える。

 最も多いのが足の指と指の間や土踏まず、かかとなどにできる「足白癬」。慢性化すると菌が爪に入り込み、「爪白癬(爪の水虫)」になる。菌は手や頭部、股間など体の他の場所にも感染するという。

 症状は水虫の種類(病型)によって異なるが、典型的なのが、激しいかゆみや水疱(すいほう)、皮膚の炎症や皮むけなど。爪白癬の場合は自覚症状がほとんどなく、爪が変色しポロポロとむける。「角質増殖型」白癬は手足の皮膚がかさかさ・ごわごわになる。ただ、症状が似ている別の皮膚病の可能性も高いため、「素人判断で市販薬に頼るのは禁物。かえって症状を悪化させる恐れもある。早めに皮膚科専門医の診察を受けることが不可欠」(比留間教授)

 ◆家族一緒に治療

 医師は、皮膚の一部を顕微鏡で見て白癬菌を確認する。正確な診断を受けるためには、(1)受診の数日前から水虫薬を使わない(2)水疱をつぶさない(3)爪は切らない-ことが重要。問診時には、発症部位・時期、自覚症状に加え、市販薬使用の有無、皮膚病を含む病歴、家族の水虫の状況などについても伝えておきたい。

 水虫は家庭内で感染するケースが多い。再感染を防ぎ治療効果を高めるためにも、水虫に悩む家族がいる場合は一緒に治療を始めることが大切だ。

 治療には外用薬や内服薬が使われ、完治までに軽症の場合で1~3カ月、爪や角質増殖型の白癬のように慢性化したもので1~2年かかる。比留間教授は、「症状が良くなると治療を途中でやめる人も多い。皮膚から菌を完全に追い出すまでは治ったことにならない。完治するまで通院してほしい」と話す。

 比留間教授が提唱する「水虫治療・予防の7カ条」は別表の通り。室内や体を清潔に保ち、身の回りから白癬菌を遠ざけておくのが予防の第一歩だ。

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僕は血液内科医ですが、職場の関係で総合医のようなこともやったりします。それ故に整形外科的な病気(今日もひとり椎間板ヘルニアが来ました。たぶん、MRIをとれば・・・)や足白癬、湿疹など内科分野以外の患者さんも診療したりします。

 

今日のヘルニアの患者さんはどうなったら「手術」で、今の時点では改善傾向のようなのでこのまま保存的に…という話を理解してくれた。MRIとって確定診断するのはいいのだけど、診断を確定しなくても処置が「安静」+「鎮痛薬投与」であれば(筋力低下などがなく、下肢に広がる・・・L5/S1領域の神経痛、しびれが2日前を10とすると5に改善)、検査をしないというのも選択肢だと思っています。今までも書きましたが「検査をする」ことで何らかの方向性の変化がなければやらないほうが良いと思っているからです。

 

さて、この水虫・・・別に皮膚科の医師ではないのですが、顕微鏡があれば顕微鏡で診たりすることもできます。大体、足白癬が広がっている方向の端の皮膚をちょっととって、KOHをかけてみると黒い糸状のカビちゃんがみえます。

 

ところがそんなものがないところもあります。例えば、今いる場所は相談されても診断する道具がない。よってこんな説明をしたりすることがあります

「おそらく、見た目や症状からは水虫だと思います。けど、実はただのかぶれだったり、他の病気だったりすることもある。だから、今日処方する薬で全く改善がなかったらもう一度来てもらえないだろうか。もし、この薬で効かなかった場合、普通の湿疹である可能性とこの水虫の薬が効かない水虫である可能性があります。その場合、まずは湿疹の薬を使います。湿疹の薬は基本的にステロイド剤…というのですが、水虫だったら悪くなります。もし、いきなり悪くなったら違う水虫の薬を使います。このやり方がいやであれば診断ができる近くの皮膚科を受診した方が良いと思います」

 

水虫の薬が効かない可能性もありますので、治療を始める前に診断するのは大事なことです。ただ、検査をすることなしに「水虫ですね」と言って治療を開始する先生も多くいらっしゃいます。

 

僕も顕微鏡を持ち歩いていないし、KOHも持っていないので「水虫」の可能性が高ければ「上に書いた」ような説明をして、治療を開始することが多いです。もっとも効かなかった場合の可能性は必ず説明しますが。

 

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