新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

所得の再分配の方法:税金ではなく、教育・医療・社会福祉に寄付を

2012-05-23 20:51:16 | 思いつき・ひらめいた!

さて、少し前から思っていたことです。

 

アメリカの富の多くを1%の富裕層が持っているといいます。日本やヨーロッパでもそうですが、今後多国籍企業を中心にその傾向は続くかもしれません。というか続くのでしょうね。

また、生産業が今まで以上に「機械化」されていけば…もしかするとロボット産業がもっと発展したら貧富の差は跳ね上がるかもしれません

なぜなら、ロボットや機械を駆使して儲けることができる人は儲けて、そういったものを持たない人は収入源すら失っていくかもしれない。

 

そんなことを考えたりしています。

 

貧富の差が拡大しているといいます。

 

もちろん世界的に見ればアメリカや日本、そういった国々と比較して「その日を生きることが難しい」ような国もあります。

各国内でも貧富の差が拡大していると思います。

 

ただ、あまりに勝ち組に富が偏りすぎたら、工業製品などを買う人もいなくなってしまわないだろうか?

 

そんなことを考えたりします。

 

ごく少数の人が多くの富を持っていて、それが他の人に再配分されないと、結局そのお金が使われなくなってしまう。循環しないものになってしまうかもしれません。そしたら宝の持ち腐れ、兵法であればまるで遊兵がいるかのごときではないかと。

要するにお金が無駄のような気がします。

 

どうせそんな少数の人がそれだけのお金を持っていても仕方がないので、そこ前行くのであれば再分配をうまくするべきだろうと。

 

ただ、「それなら税金でお金持ちからとって所得の再分配を」というのであれば、勤労意欲を奪ってしまうかもしれません。本当にお金を持っている人たちは恐らくそんなことでは止まらず、楽しいから働いているのだとは思いますが・・・。

 

所得の再分配を本当にうまく行う方法はないものかといつも思っています。

 

ここからは僕の勝手な思いつきです。というか考えです。

 

そういった大金持ちと言われる人たちの寄付で「学校の運営」や「介護施設の運営」「病院の運営」などが行われ、そういったところに無償で教育や医療、介護を受けられるようになれば素晴らしい再分配の制度だと思っています。

 

それに頼りすぎてはいけないのですが、本当の最低限の機会を国民全員が持てるようなことを資産を多く持つ人たちが行えば、その人たちは嫌でも尊敬されるでしょうし、多くの人の役に立つことですし・・・。やっかみもないのではないでしょうか。

もちろん、「なんで私がそんなことをしなくてはならないのか」と思う方は大勢いると思うのですが、もしそういったことをされたら他の人には絶対ないような名誉・特典を与えられたりとかですね。そういったようなことをしたりはできないかな…と思っています。

 

僕はそういったお金持ちの方々が「教育」「医療」「社会福祉」などにお金を寄付してくださるような制度(そしてそれに伴い、名誉が与えられるような)、そんな制度ができることは所得の再分配の方法としてはよい方法ではないかと思っています。しかし、それ以外のところに手を出してはいけないとも思っています

 

もし、日常生活にまで余計な手を差し伸べれば、人は働かなくなるかもしれない。

 

教育は子供たちが平等に、将来の可能性を見出すために本当に必要なものです。

 

医療や社会福祉は「もしも」の時に本当に必要なものです。

その2つだけは「機会の平等」を保証できるならしたほうが良いと思っています。

 

そういった分野にだけ出資してもらえれば、よい形での所得の再分配にならないかと思っています。

 

皆様はどうお考えでしょうか?

まぁ、やるやらないは別のところですが(笑

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公募型研究:利益相反に注意しながら、積極的に話を受けられれば良いですね

2012-05-23 20:34:51 | 医療

こんばんは

 

今日も一日が無事に終わりました。仕事が終わってから走りに行ったら、腰が痛くなり30分ほどで止めました。ただ、そのあとは筋トレを・・・。なんか、1年ぶりにヘルニアが怪しいことになってきている(汗

 

そんなわけで明日は安静にしようと思っています。

 

さて、今日はまず記事の紹介を。

 

 
 国内製薬大手の間で「公募型共同研究」なるものが流行している。国内の大学や公的研究機関の研究者を対象に新しい医薬品を創るための共同研究を公募する もので、2007年に塩野義製薬が先駆けて開始し、11年には第一三共とアステラス製薬がインターネット上で公募サイトを立ち上げた。

 武田薬品工業も近年、国内の展示会ブースで共同研究を募るようになり、エーザイは募集先をある程度限定する“半”公募型について今年度の実施を検討している。

 製薬大手はこれまでも国内の有力研究者たちと共同研究を行ってきた。なぜ今、「公募」なのか。最大の理由について製薬大手首脳は「国内のバイオベンチャーが育っていないことにある」と明かす

 製薬大手はかつて自社の研究所で新薬を創る種を生み出していたが、開発競争が激化して“自前主義”では手に負えなくなった。10年前後からは各社の売り上げを支えてきた主力品が特許切れラッシュを迎え、早急に次の稼ぎ頭を手に入れる必要にも迫られた。結果、外部の種をめぐって熾烈な争奪戦が繰り広げられるようになった。

 各社が押し寄せた種の在りかは米国のバイオベンチャー。世界製薬大手の中には自社の研究所を次々に閉鎖し、米バイオベンチャーやその開発候補品を買いあさっているところもある。日本勢も買収額がつり上がる中で数百億円、数千億円を投じて会社丸ごと、あるいは候補品単位で買収している。米バイオベンチャーの出口戦略にはIPO(新規株式公開)とともに製薬会社による買収が定着した。

 一方で国内のバイオベンチャーは振るわない。リスクマネーが不足して資金調達が困難になり、有能な人材も足りない。事業を継続できなくなるベンチャーが相次ぎ、2000年代前半のバイオベンチャーブームは冷え込んでしまった。

 「米国のように国内ベンチャー勢にも大学・研究機関と製薬会社をつなぐパイプ役として、玉石混交の種を吟味し育てる役割を担ってもらいたかったが、あまり機能していない」と前出の製薬大手首脳は言う。そこで大学や公的研究機関の研究者に直接、網をかけようというわけだ。

 モノがないわけではない。主要な医学雑誌に掲載された基礎研究の論文数を国別に見ると、日本はトップクラス。例えば世界製薬最大手のファイザーが米国に続いて日本で3月末に製造販売承認を取得した肺がん治療薬「ザーコリ」は、日本の研究者が07年に疾患の原因となる遺伝子を発見したことで誕生した薬である。こうした自国に眠る種をみすみす見逃さないために製薬会社自らが広く種集めに乗り出す。

 公募でのこれまでの採択数は第一三共が21件(第1回)、アステラスが10件(4月までの1年間)。公募型研究に1社が投じる年間総予算はせいぜい数億円と小さいが、有名教授に集中していた研究費が無名の若手研究者にも届くようになった意義は大きい

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 臼井真粧美)
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研究した成果が「患者さんの役に立つ」というのは医療従事者としては最もうれしいことだと思います。
 
医師・薬剤師をはじめとした研究者がこのようなTranslational researchを行っていく機会が増えることは僕はよいことだと思います。
 
ただ、利益相反の話だけは注意しないといけないですね
 
ちなみに利益相反に関してはこちら
 
まぁ、要するに企業とかからんでしまったことで、研究結果がゆがめられているのではないかと疑われるようなことはないようにしましょうということですね。
 
関連性がある会社の公開・未公開株式を保有せず、企業等からの何らかの報酬や経済的支援を受けないようにすること、他の研究機関との兼業を行わないなど注意すべきことはいろいろあると思う。
 
けど、僕はこの話はよい方向に流れていってほしいと思っています。国内の活性化のためにも、患者さんのためにもですね。

 

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