その日は天気も良く
朝から布団を干しました
そうして午後の時間に
布団を部屋の中に入れて積み上げると
それを目指してやってきた子供
陽射しを沢山吸い込んでいるので
温かく、フカフカの布団の中に
早速飛び乗り体を埋めました
本当はそのまま布団を
敷いてしまおうかと思っていたのですが
子供が干したての感触を楽しんでいるので
そのままにしておきました
気が付くと本を読んでいた子供は
いつの間にか目をつむり
気持ちよさそうに寝ています
動かなくなった子供の
髪の毛だけが
部屋に入る風に揺れていました
その日は天気も良く
朝から布団を干しました
そうして午後の時間に
布団を部屋の中に入れて積み上げると
それを目指してやってきた子供
陽射しを沢山吸い込んでいるので
温かく、フカフカの布団の中に
早速飛び乗り体を埋めました
本当はそのまま布団を
敷いてしまおうかと思っていたのですが
子供が干したての感触を楽しんでいるので
そのままにしておきました
気が付くと本を読んでいた子供は
いつの間にか目をつむり
気持ちよさそうに寝ています
動かなくなった子供の
髪の毛だけが
部屋に入る風に揺れていました
自分のこだわりはつまらないことが多いです
それで一生懸命になるのですが
後から考えると
それが何だったんだろうと
自己嫌悪に陥ります
もう少し意義のあることにと思うのですが
そんな賢い時間の使い方はできなくて
どうでも良い事に煩い、囚われている自分に気づきます
駄目ですね、そんなことで一生懸命になっていては
それでもそれが僕の懸命であって
あがいている上手くいかない自分がいます
年を重ねるにつれ
自分が何も知らないことを痛感します
勉強はしているつもりなのですが
何故こんなにも無知なのだろうと
自己嫌悪に陥る機会は増えているような気がします
それでもプライドだけは高くなっているのか
議論をしていても思わず
自分を守ることを優先してしまい
人の話を聞かずに主張をしてしまいます
当然、相手も自分と似たり寄ったり
無知な者どうしが
自分を守るためにする議論は
何も生み出すことはないですね
そんな刺々しい言葉を吐いて
不機嫌になっている自分に
また自己嫌悪に陥ったりします
悪循環です
中学校に馴染めるのかしらと
心配していた子供たちですが
思った以上にすんなりと馴染んで
しかも楽しそうに過ごしていました
二人ともクラブにも入り
特に長男はバスケットボール部に入ったので
毎日疲れたと言って帰ってきました
そうして、食べる量も増えました
運動をして汗もかくので
毎日大きな水筒を持って行くのですが
それが空になって戻ってきました
氷を作ることと
お茶を沸かすこと
忘れてはいけない毎日の家事でした
芽吹いた木々が
日に日にその葉を大きくして
萌黄から緑へと
その色を変えています
垣根にはレッドロビンが
赤い新芽を出して
毎日歩いている道なのですが
少しずつが違い
一日毎に違いを
目に鮮やかに感じられる季節です
雨が桜を散らし
たっぷりを水分を含んだ花びらが
まるで小さなスタンプのように
犬小屋を飾っていました
白い小さな犬小屋が
桜色に染められて鮮やかに
一時華やかになりました
もっともその小屋の主は
降る雨を不愉快そうに見上げていましたが
その日は天気も良く
近くの市民農園では
沢山の人が作業をしていました
耕されたばかりの柔らかそうな土の上には
雀も降りてきていました
虫でも探しに来たのでしょう
その帰り道では
花をつけた桜の枝が落ちていたので
それを家に持って帰り
しばらく使っていなかった
一輪挿しに差しました
思わず手にした春のお零れ
家の中にも春がともったように
少し部屋の中が明るんで見えました
桜の花びらが目に鮮やかに散っていきます
風の流れがその花びらで鮮やかに姿を現します
まるで花びらを沢山乗せた列車のように
一列に空へと上っていき
やがてその列車が
突然バラバラになってしまったように
高いところから
桜の花が散り落ちてきました
年度替わりということもあり
今まで一緒だった人たちに
お別れを言うような機会があります
忙しさに送別会なども開けずに
別れをゆっくりと惜しむこともできません
それではお元気でと伝える唇は
寂しさに何処か冷たく感じられたりします
お花見は人を誘うのに良い材料ですね
桜の咲く前から
一緒にお花見をしたいなと思った人を
誘う言い回しを考えて
結局、どうもしっくりとせずに
やがて花も散ってしまい
誘えなかった記憶があります
素直に桜を見たい気持ちを
伝えれば良かったのでしょうが
そこに格好のつく言い訳を盛り込みたくて
今年は誰を誘って花見に行こうか
毎年桜が咲くたびに
新しい思い出が重ねられていきます