風のささやき 俳句のblog

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五月雨やぎゅっと濃くなる葉の緑 【季語:五月雨】

2016年05月22日 | 俳句:夏 天文
雨が何日か降り続きました

その間は
外出の際には傘を持たなければならず
鬱陶しいなと思いながら
過ごしていました

とある朝
窓の外には久しぶりに
明るい太陽が顔を出していました

いい天気だなと思い
僕は窓を開けて外を眺めたのですが
気がつくとベランダの鉢植えの植物の緑が
随分と濃くなっていました

僕らには鬱陶しい雨でも
植物には恵みの雨だったんだなと
改めて思いました

雨傘も毎日仕事の深き梅雨 【季語:梅雨】

2015年06月27日 | 俳句:夏 天文
入梅してからその言葉のどおりの
雨模様の毎日が続いています
ベランダの植物たちは
きっと毎日のめぐみに喜んでいるのでしょうが
水溜りをよけながら通る道はどこか歩きづらく
時に足元がぐっしょりと濡れてしまいます

そんな梅雨の様子には
僕の指す傘も乾くひまなく
いいかげんにして欲しいと
つぶやいているようにも思えます

夏の雨どの色傘に集うかな 【季語:夏の雨】

2015年06月20日 | 俳句:夏 天文
明るかった空が急に曇って
雨が降り出しました

雨の予報が出ていたので
傘を持っている人も多かったようです

それに合わせるように一斉に
色とりどりの傘が開き
色とりどりの川の流れのように
ゆっくりと動いていきます

きっと空高くから落ちてくる雨も
そんな色とりどりの傘の波に
目を奪われながら落ちてくるのでしょう

どの傘が一番雨に好かれる色、模様なのだろうと
傘の流れから目立つ傘を
目で拾っていました

梅雨の音の憂鬱離れぬ日曜日 【季語:梅雨】

2015年06月13日 | 俳句:夏 天文
すっきりとしない空模様が
続いています

テレビからも梅雨明け
という言葉は聞かれずに

来たら来たで
また文句を言うことになるのですが
明るい太陽の陽射しが待たれます

とある日曜の朝
その日もまた雨音に始まりました
せっかくの休日なので
どこかへ出かけようかと
前の晩などは思っていたのですが

雨音に僕のそんな気分も
濡らされてしまったようで
家で一日ごろごろしていようと
また布団の中に潜り込みました

合羽着た子には楽しく梅雨の町 【季語: 梅雨の街】

2014年06月15日 | 俳句:夏 天文
朝から雨模様のある日
いつもの道を歩いていると
保育園のバスを待っている
小さな男の子を見かけました

その体は頭からスッポリと
黄色のカッパに包み込まれていたのですが
カッパの下には何やら
うれしそうな笑顔がありました

小さな子供にはきっと
梅雨の雨もいい遊び相手なのでしょう
そう言えば自分が小さな時も
雨に濡れて遊び回ることが
うれしかったのを覚えています

傘を広げて
雨に濡れないように気をつけている自分には
雨にも楽しめる子供が
うらやましいなと思われました