風のささやき 俳句のblog

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ほうき掃く音だけ響き秋の朝 【季語:秋の朝】

2014年10月25日 | 俳句:秋 時候
遅い秋の朝はどこか静かです
少し体に染み込む寒さが
人の口を閉ざし
体の動作も封じ込めるからでしょうか

そんな静かな朝にも
落ち葉だけは悪戯な木枯らしに
降り落とされて道を急ぎます
そんな枯葉たちが散々に消え去らないように
箒を使う音だけが
朝の静けさを
一層深めるように響きます