風のささやき 俳句のblog

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ペットショップで 【詩】

2021年04月22日 | 

「ペットショップで」

あれは ワンワン犬だよ
それは ミューミュー猫だよと
絵本を見ながら 伝えていた
その生き物たちが
お前たちのまさに目の前にいるから

お前たちは目を輝かせて笑っている
持ち上がった頬っぺたは
まるで焼いたばかりのお餅のようだ

あそこにいる犬や猫も
まだ生まれたばかりの赤ん坊だから
お前たちと一緒だね
疲れという言葉を知らず
動きまわっている

まるで生きていることが
楽しくてしかたないよと言うように
しっぽを振るポメラニアン

ちょっと胴体が伸びてしまって
ヨチヨチ歩きのダックスフンド

空中に向って一人じゃれている
挙動不審のアメリカン・ショートヘアー

君たちなんて相手にしないぜと
目もあわせてくれないペルシャ猫

ここにいるすべての生き物は
お前たちと一緒の時間を生きて行く
とても大切な仲間なんだよ

だからそれぞれがそれぞれに
今のままで楽しく暮らせたらいいね
もちろんお前たちをその代表格として。

ほら あちらのコーナーからは
鳥の鳴いている声もする

実は僕は一番 鳥が好きなんだよと
子供たちの耳元で告白をして
まだ犬や猫に釘付けの
子供たちを促してみた。



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