風のささやき 俳句のblog

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海辺にて 【詩】

2022年07月14日 | 

「海辺にて」

#1

夏のお昼時
空には銀の綿雲が
連なり重なり
青い空に映える

その近くにまで届こうと
時々空に向かって
飛ぶ鴎

願わくは
一度位は
僕にもその挑戦が
許されているのならば


#2

海は、浅い所と深い所で
色を変えている
深い所では青く黒ずみ、冷たい色だ

沢山の死を飲み込んでいるのか
そちらに吸い込まれそうになるし
けれど、近寄ることが怖い


#3

雲がかかると波間も陰る
陽が出ると一斉に波の上に
光が揺れ動く

どれが本当の海の貌なのか
見定めようと
その移ろう様に
目が離せないでいる



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