「海辺にて」
#1
夏のお昼時
空には銀の綿雲が
連なり重なり
青い空に映える
その近くにまで届こうと
時々空に向かって
飛ぶ鴎
願わくは
一度位は
僕にもその挑戦が
許されているのならば
#2
海は、浅い所と深い所で
色を変えている
深い所では青く黒ずみ、冷たい色だ
沢山の死を飲み込んでいるのか
そちらに吸い込まれそうになるし
けれど、近寄ることが怖い
#3
雲がかかると波間も陰る
陽が出ると一斉に波の上に
光が揺れ動く
どれが本当の海の貌なのか
見定めようと
その移ろう様に
目が離せないでいる
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