風のささやき 俳句のblog

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ひろびろ惑星 【詩】

2023年04月06日 | 
「ひろびろ惑星」

子供の描いてきた
絵のタイトルは、ひろびろ惑星

地平は若い緑色、土星のような輪の、紫の惑星が浮かぶ
地平線の上には、大きな雲の浮かぶ、青い空とのコントラスト

そこに一人の王子が歩いていく
はちみつ色の大地は、柔らかいクッションのように
三軒の色違いの家へ
降りて行く坂道、大股で、ゆっくりと
半袖の青いシャツの軽装で
楽しい鼻歌が、輪っかになって、宙を漂う

空気も、森林浴のように
美味しいのだろうな、それでお腹も一杯になって
誰とも、ぶつかることなく
地平は果なく、楽しく、疲れることなく
歩いて行ける、ひろびろ惑星の
大地に抱かれるのならば、僕も
暮らしてみたい

こんな、ぎすぎすとした、狭苦しいところで
肩と心と、言葉をぶつけあって
揉みくちゃに、しわくちゃにされた
襤褸布のように、疲れている僕だから

ひろびろ惑星に、暮らしてみたいな
その絵に、惹かれている

街角に、白木蓮よ、古里よ、重ね絵のよう、瞳に連なる 【短歌】

2023年04月04日 | 短歌

街中を散歩していたら
街路樹として植えられた
白い木蓮が咲いていました

春を感じながら
その下に立ち止まって
立派な花を見上げたら
青い空に映えとても綺麗でした

その花の印象に
呼び起こされたのでしょうか

子供の頃に遊びに出かけた
古里ののどかな風景が
鮮やかに蘇ってきて
街角の風景に
重なって見えていました

 # 2020 春に


春嵐吹きながらえて日暮なり 【季語:春嵐】

2023年04月01日 | 俳句:春 天文

午前中は穏やかだったのですが
午後にはいると風が強く
吹き荒れる感じでした

洗濯物を干していたのですが
洗濯物が吹き飛んで行きそうで
洗濯ばさみを追加しました

家の中にいても時折
風が窓に当たり
激しい音がして驚かされました

そんな強い風が夕暮れまで続き
空が暗くなる頃に
ようやく勢いをなくしました

 #2020 春に