暖かな日でした
その陽気に誘われたのか
心が軽くなったのか
一緒に歩いていた子供が
口笛を吹きました
もちろん下手な口笛で
時々空気が漏れるような音がします
それでも自分では
上手く吹けていると思っているのでしょう
調子に乗っていつまでも吹いて
しかも上手でしょうと聞いてきます
本人は真面目に吹いているのでしょうが
どこかおどけた調子のその口笛は
小春空にお似合いで
僕は確かに上手だなどと
おべっかを使いながら
その音色を楽しんでいました
暖かな日でした
その陽気に誘われたのか
心が軽くなったのか
一緒に歩いていた子供が
口笛を吹きました
もちろん下手な口笛で
時々空気が漏れるような音がします
それでも自分では
上手く吹けていると思っているのでしょう
調子に乗っていつまでも吹いて
しかも上手でしょうと聞いてきます
本人は真面目に吹いているのでしょうが
どこかおどけた調子のその口笛は
小春空にお似合いで
僕は確かに上手だなどと
おべっかを使いながら
その音色を楽しんでいました
「冬の陽射し」
目を閉じて
顔に触れる朝日は
冬のシルクの肌触り
瞼の裏は明るい
橙 一色だ
くすぐったくもあり
ふふふと 笑いたくもなる
心は蜜柑のように
こぢんまりと
それでいて充実した丸み
体の真ん中にも
太陽がいる
ポカポカとする
寒いはずなのに 暖かい
突然の知り合いの訃報に触れました
随分と前に一緒に働いたことがある人で
もう随分と会ってはおらず
日常の記憶からはその面影は消えていたのですが
名前を告げられると直ぐにその表情が浮かびました
40にもならないうちに亡くなられたとのこと
まだ小さなお子さんが3人もいて
3年ぐらい闘病生活をされていたようです
本当に悔しかったろうなと胸が痛くなりました
一方で生を厭い
生きながらえることに倦んでしまったように
見受けられる人も少なからずいます
誰に恨み言を言えばいいのか分からないのですが
生はなかなか思うようには行かないものだと
溜息が出てしまいます
こんな死に際を想像はしていなかったはずの
その人の笑顔を思い浮かべていました