新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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数十年ぶりに「お蚕さん」に会う

2010-10-29 18:02:22 | 生き物たち
ペットではありませんが、数十年ぶりに「お蚕さん」を見たのでその報告をします。

我が家から歩いて5分くらいのところに小学校がありまして、午後から夕方にかけて下校途中の小学生に会います。

サブのデジカメの電池がなくなったので、コンビニへ先ほど出かけました。坂道の歩道を歩いていると、前方に小学生高学年の女の子が二人、話しながら歩いています。ならんで歩いているので歩道が一杯です。足音を立てて二人をどけるのも大人気ないので、歩道の車道側の端を歩いて追い越しました。

何気なく振り返ると、右側の女の子が小さな菓子箱を持っています。蓋がなく中が見えています。木の葉を敷き詰めた上に5センチくらいの白い幼虫が、10数匹動いています。一目で「蚕」とわかりました。

通常下校途中に、そして少女に声をかけるのははばかられます。当然警戒もされます。が、私が蚕を見て驚いたのが彼女たちに判ったのか、スムーズに会話が始まりました。

私『わー、蚕じゃない。珍しい。どうしたの?』
少女A『学校でもらいました』
私『誰か農家の人が持ってきたの。それとも卵があった?』
少女A『判りません。学校でもらいました』  セットで支給されているようです。
私『夜になると、バリバリ葉っぱを食べる音が聞こえるかも。桑の葉はどうするの』
少女A『カバンの中にあります』とランドセルを示しました。

生徒全員が持っている様ではなく、少女Bはそれ程関心もなく私たちの話を聞くだけです。
私『おじさんちの山椒の木には、アゲハの幼虫がいるよ。たぶん蚕は長い間人に飼われているから、天敵がいないと思っているけど、アゲハの幼虫は天敵を警戒して、人が触ると臭い臭いを出すよ』
すると、少女Aは「蚕」を1匹つまんで私の手のひらに載せてくれました。気のせいか、アゲハの幼虫に比べて、幼虫の体が乾いているような感触です。独特のひんやり感がありません。それから、私の手のひらから「蚕」をつまんで少女Bに渡そうとしましたが、彼女は嫌がってしまいました。

私『繭まで作るの?お湯につけて、くるくると』
少女A『たぶん』
私『蚕は繭を作るのが仕事だから、最後まで飼ってね』

といって少女二人と別れたのでした。最近コネタをいくつか入手したのですが、この話が最新です。びっくりそして楽しかったので早速報告しました。
カメラを持っていなかったので(元々電池を買いに出たのですから)無理ですが、たとえ持っていても撮影は駄目でしょう。ですから証拠の画像はありません。
コメント
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