新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「昭和の名人完結編 六代目三遊亭圓生」

2011-04-23 18:02:22 | 芸術鑑賞
今週発売の「昭和の名人完結編 六代目三遊亭圓生」です。朝から大雨でやっと聞くことが出来ました。私が一番好きな噺家です。

①文七元結  代表的な人情噺です。
左官の長兵衛は博打で借金まみれで、一家は路頭に迷っている。娘のお久が父親の借金をきれいにするため水から吉原に身を沈め、金の工面をしようとする。大見世の女将は長兵衛を意見し五十両を一年の期限で貸す。その帰り道、吾妻橋で身投げをしようとする若者を助けます。聞くと集金した店の金五十両を掏られたという・・・

このシリーズには珍しい59分を越える長い噺です。場面もいくつかに変わり、また登場人物も多いです。次から次へと出て来る人物の人柄と言いますか明瞭に聞き手に伝わってきます。うっかりほろりときてしまう噺の一つです。
初CD化だそうですが、秘蔵の「円生百席」レコードを改めて聞いて見たくなりました。

②花筏
地方興行の約束をしたが、花形大関の花筏が病気になり大関にそっくりな提灯屋が一日二分の金と飲み放題の酒の条件に、替え玉になる話です。

戦後実際に花筏という相撲取りがいたそうで、噺家達が応援したと解説書にあります。

コメント
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