新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「向井潤吉アトリエ館」訪問!

2016-06-19 17:17:41 | 芸術鑑賞
美術鑑賞番組や旅番組などで紹介される美術館や博物館の中で、行ってみたいものを「見学予定」のお気に入りフォルダを作って集めております。
けれども、遠方にあったりしてなかなかその願いはかないません。
そのいくつかを紹介しましょうか。有名なものにしますね。
●ホキ美術館 ●足立原玄仏画美術館 ●高野山霊宝館 ●水野美術館 ●足立美術館 ●海上自衛隊呉資料館 ●島根県立三瓶自然館 ●西丸震哉記念館
などです。

先日都心に出かける用事があったのですが、準備不足で所用が果たせず空いた時間をどうするかと考えた結果、世田谷美術館分館「向井潤吉アトリエ館」を訪問することにしたのです。
昔どこかで見かけた風景、懐かしさを感じる日本の農村の民家、そんな油絵を見たくなったのです。
そんな話を以前話した知人に声を掛けますと、知人も見たいと言うことになりアトリエ館で待ち合わせをしました。

地下鉄「駒澤大学駅」で下車、調べた地図通りに歩き出しました。246号からしばらくは住宅の密集した狭い道を歩きます。こんなところに美術館がと思いながらでしたが、しばらくすると突然町の様子が変わりました。世田谷の住宅地のイメージ通りの静かな町が広がります。その中に「向井潤吉アトリエ館」がありました。向井潤吉のアトリエ兼住居と作品を世田谷区に寄贈、美術館に生まれ変わっているのでした。木々に囲まれた庭を通り住宅に入ります。隣接されたアトリエは東北から移設された蔵を改造されたとか聞きました。平日にもかかわらず、大勢の年配のファンが訪れていました。

住宅を改造した美術館ですから展示数はそれほど多くありません。たぶん期間を切って作品を入れ替えていくのでしょう。
部屋ごとに作品のテーマを変えて展示されていますが、やはり古い民家や農村風景の油絵の部屋が一番好きでした。

さて、思いがけずの収穫があったことを報告します。私美術館で作品を見るとき受付で頂いた出品目録に気に入った作品にチェックしながら拝見するのです。偶々とても感じのいい絵があり、その作品の現場の住所を見ましたら、なんと生まれた町の近くだったのです。

描かれた時期を見ますとそのころには私、社会人になっておりはるか離れた地方に転勤していたのですが、そのなつかしいそんな景色を絵画で見られるなんてびっくりです。
とりあえず、普段はあまりしませんがポストカードを受付で探すとありました。1枚購入です。ネットでアトリエをチェックしていたときA3サイズの油彩画額装が売られているのを思い出しました。

受付の女性に事情を説明、希望の絵が販売されているか探してもらうと、なんとありました。つまり所蔵絵画の中で人気の作品が印刷されて販売されるわけですから、私が気に入った作品もその中にあったということは、私の感性もまんざらではとさらにその偶然にもびっくりと、帰りの喫茶店で知人に自慢したのでした。

ではその作品を。


「早春の水路」昭和57年


1枚400円でしたが、しっかりした紙に挟んで、こんなかっこいい袋に入れてくれました。当然館名が見えるようにして電車に乗りました。

8月にまた作品が入れ替わります。私の生まれ故郷の絵が展示されないか見に行きます。
コメント
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