知り合いが入院している笠松町(岐阜県)の病院に見舞いに出掛けた。終わって外へ出ると、猛烈な暑さ!駐車場に戻るまでの僅かな間に汗が噴き出した。
こりゃ、どこかで汗を流さなぁ、アカンと。検索すると、近くに天然「安八温泉」があり、直行。ところが、どうもナビが遠回りを示しているような気がし、途中から自分の方向感を頼りに車を進めた。
しばらくして、橋を渡る際に、偶然、城が見えたので、寄り道をした(ホントは一刻も早く温泉に行きたかったけれど)。
木下藤吉郎(秀吉)が一夜にして築城し、太閤出世物語の出発点になった「墨俣(すのまた)城です。勿論、当時は「砦」に近いもので、これは「歴史資料館」として建てられたものです。
一番上からの眺めです。それほど高くないので、眺望はまぁまぁですね。左に見えるのは、清流・長良川です。
ここ墨俣町は東海道と中山道を結ぶ脇街道、美濃路の宿場町として栄え、史跡等、見所があるようですが、とにかく暑い!熱中症になってはと、探索を諦めた。
ここから再度、ナビを。やっと「安八温泉」に辿り着きました。町営なのでナント、入館料は300円!安!
泉質はナトリウム・塩化物温泉、加温ありですが加水はなしです。こじんまりとした施設ですが、リニューアルして間もないのでしょうか、小奇麗ですね。とにかく、300円、文句ナシですね。風呂上がりのノン・アルコールがこれほど美味いとは!(笑)
サッパリした気分で外に出る。まだ陽は高い。このまま高速を使って家に帰っても暑いだけだ。下道をのんびり走ることに。
これが大当たり!木曽川に掛かる濃尾大橋を渡った所で、「一宮市尾西歴史民俗資料館」という矢印を見つけた。
墨俣と同じ、美濃路・起(おこし)宿の歴史を伝える施設で、その資料館のすぐ横に別館としてあるのが、脇本陣旧林家住宅(国登録有形文化財建築物)。
これが素晴らしい!ほぼ完全な形で残されているのが嬉しい。
いわゆる、江戸時代の伝統的な町屋建築の様式美ですなぁ~
外気温は35°以上と思われる猛暑なのに、家の中は不思議なほどひんやりと。
特に裏座敷(左側)の雰囲気はベリー Gooですよ。
気分が完全にスイッチON、パンフレット片手に探索。
これは明治初期に建てられた商家の旧湊屋文右衛門の邸。国登録有形文化財建築物です。明治24年(1891)の濃尾地震にも耐えた数少ない建物です。
起宿は、木曽川の渡船場のある宿場町として大いに栄え、街道筋、木曽川沿いに、今でもこうした蔵が多く見られます。
定渡船場跡付近から眺める木曽川と濃尾大橋。
見舞から始まり、想定外の展開となった今日は、なかなか充実した一日でした。
それにしてもアツ!