2週間ほど前、多分、8/10(土)の深夜、世界陸上を観ながらチャンネルをいじっていたら、突然、マイルスのペットの音が流れ、狐にでもつままれたような気がした。
番組名は「巨匠たちの青の時代 マイルス・デイビス 帝王への扉を開けたサウンド」(多分、再放送)。
マイルス独特のあのサウンドは、どうやって生れたか?という内容ですね。ホストは「マイルス・デイビス自叙伝」を共著したクインシー・トループ。
マイルスはガレスピーのように高音をヒットする事が、肉体的にどうしてもできなく、悩んだ末、同じtp奏者、フレディ・ウェブスターを参考にして、独自のスタイルを編み出したそうです。
この辺り、恐らく、「マイルス自叙伝」に詳しく書かれていると思う。
で、終盤に顔を出したのが、エディ・へンダーソン。下腹が出まくった体型にあんぐり。
ジャズ・マンはもっとスマートでなくちゃあかんよ!何とかせい!
それと、大袈裟でわざとらしいトループの身振り、手振りもトリプル?だなぁ。
そこで、デビューしたばかりのエディのアルバムを2枚。
初リーダー作、?REALIZATION'(Capricorn 0118、1973. 2. 27,28録音)と、2作目の?INSIDE OUT'(Capricorn 0122、1973. 10月録音)
メンバーはほぼ同じで、ヘンダーソン(tp、flh、cor)、B・モウピン(ts、fl、etc)、H・ハンコック(ep、etc)、B・ウィリアムス(b)、B・ハート(ds)、そして、L・ホワイト(ds、REALIZATIONに)他にシンセ、パーカッション等々。
ペットが好きなので、2枚とも、当時、新着エア・メール盤で入手した。
内容は、ザックリいうと、エレクトリック・ファンクとでも言うのでしょうか、電化マイルスに比べると少しアッサリしているかな?それにしても、エディなんか、マイルスそっくりだなぁ。
ま、最初はコピー、後からオリジナリティでいいんだけどさぁ・・・・・・・
暫くして?REALIZATION’の国内盤がリリースされた際、SJ誌でレヴューを書いたのが油井氏、五つ星の太鼓判で、最後に、「(直ぐ手に入れないと)幻の名盤になっても知りませんぞ!」とダメ押を。
果して、「幻の名盤」になったのかな???