黒部の谷は思っていた以上に深く険しかった。
もう壁とも言える急峻な斜面に樹々はへばりつくではなくしっかりと根付いている。しかも色が鮮やかだ。
宇奈月駅を出て間もなく視界が開け、橋の上から手を盛んに振っていた。こちらがオープンなトロッコということもあるけれど、普段とは違う所に来たことを実感する。
午前中は雨が降っていたのか、進むにつれ川面に水蒸気が上がり、山にも薄っすらと雲が掛かり、幻想的というか、次々に水墨画の世界が眼に映ってきたが、10年前のコンデジ、しかも、うっかり手振れ防止機能をOFFにしたままだったので、全く歯が立たなかった。
大きくて重いデジイチは使う気になれず、小型のミラーレスでも、と考えているけれど・・・・・・・・
鐘釣駅で見つけた「幻の瀧・純米大吟醸」、ここだけの限定販売でオーク樽で熟成された原酒で度数は18°、ほのかにオーク色が付いている。持ち帰りを考えたウィスキーのポケット・ビンのアイディアが面白い。ひょっとして帰りのトロッコ内で飲んだら、とでも。
この日は、宇奈月温泉で一泊、風呂上りの地ビールと地元の純米吟醸酒飲み比べで、ばたんきゅう。