新たにSHURE Ⅿ95シリーズのEDを入手、手持ちのHEとボディが同じでスタイラス・チップ(ムク針)の楕円形状がやや異なります。HEの音が気に入っているので、EDはどうなんだろう、どう違うのか、と好奇心が湧いたので。
スタイラスはイエローです。シェル、リード線は色々試した結果、アントレーとオルトフォンの6N、そしてセラミックスのスペーサーを挿入。
一方、HEもEDとほぼ同時に別入手したオルトフォンのシェル、LH4000に装着換えしました。リード線はそのままSAECの8Nタイプ。
LH4000、何の変哲もないシンプルな形状ですが、アルミの削り出しとステンレスの指掛け等々、造りはいいですね。
95HEは華やかさと繊細さがスケール感を損なうことなくバランスよく配分され、好きな音ですが、95EDはデリケートな表現より大らかさに重きを置いたサウンドで、これも魅力ある音です。また、モノラル盤を意外に上手く鳴らす特技も持っている。このM95 Bros.、優秀ですね。
そこで、D・ゴードンの”DOIN' ALLRIGHT”を、
私見では”ONE FLIGHT UP”が彼のBEST1ですが、好みの順ではデックスのレイド・バックなtsにどっぷり漬かれるこのアルバムが一番。
よほど気分良くレコーディング出来たのでしょう、マンハッタンの高層ビルをバックに破顔一笑。トレンチで極め「もうサイコーよ!」とご機嫌です。
B‐1、アフター・アワーズ的雰囲気と、アーシーさが程よくブレンドされた名曲”Society Red”が聴きものですが、やや千鳥足風情で時折ダーティに低音を響かせるA-3”For Regulars Only”も頗るいい。
御大の機嫌を損ねないよう気を使い、柔軟にfitさせるハバードのtpも聴き逃すわけにはいきません。攻め過ぎても引き過ぎても難しい役割、彼の適応力の高さが証明されている。
デックスの薬指の動きは「乗れよ」と誘っていますね、一緒にマンハッタン巡りを楽しみましょ。