先日、出かけついでに名古屋TV塔近くの「ユリ」へ。ひょっとして日本一?忙しいジャズ喫茶かも。もっとも大半はジャズを聴きに来ているワケではない。
ある人の強~い押しで、今や「ピアノ・トリオの名盤」入りした'SPEAK LOW’が流れた。
所有するTRIO盤はpの音が歪み、つぶれている箇所もある。ディスク・ダビングされたものと言われている。なるほど、マスター・テープの状態が芳しくなかったかもしれませんね、2曲目など五月蠅くて聴けたものではない。その後、CDも聴いたが、更に悪く聴こえ、それ以来縁遠くなっていた。
帰宅して秘密兵器、SHURE M44G・N44-1+HSR-AG で。
その前に気になる点が、
本作はMONO盤となっていますが、所謂「再発MONO盤」、つまりステレオ・カッター・ヘッドで切ったものの可能性が高く、N44-1が完全モノラル溝・オンリーだったら一応NGです。
詳しいことは分かりませんが、リリース時期からして盤の溝はステレオと同じ、44G・N44-1もステレオOKではないかと勝手に推測して、とにかく針を降ろしてみた。OK(多分)でしたが、さすがに「奇跡」は起きませんでした(推測が間違っているのかも)。
ただ、pの音の密度が上り全体に厚みが加わった事で、pの音割れがかなり隠れ、それなりに聴けるようになったのはGooかな?
高音質と謳われるLP、CDが再リリースされているようですが、買い替える気がなく、オリちゃんは雲の上だしなぁ~ 恐らく、一生、本作の真髄に触れることはないでしょう。
持ち上げられた挙句、「凡庸に成り下がった」と断罪されたW・ビショップjr.が1974年にMUSEに録音したのがコレ。
安レコ箱の主になりそうなカヴァですが、もし、ブラインド・ホールドで聴かされたら、ほとんどの人が困惑するだろう。
TOPの'Invitation’のイントロなんかカッコ良過ぎるし、展開も鮮やか。ゴルソンの名曲'Killer Joe’にしても然り。
とにかく、派手目ですが型に嵌らずやりたいように演っている所が聴きもの。 プロデューサーは'SPEAK LOW’と縁のあるFRED NORSWORTHYという所も興味深い。
「凡庸」ではこんなピアノは弾けないし、不良中年をなめたらいけません(笑)。
ただ、pがキラキラ過ぎる録音に好みが分かれそう。もし真面だったら、なかなか面白い存在の一枚。
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