jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

旅情のピアニスト ・・・・・ UNDER PARIS SKIES / FREDDIE REDD

2022-06-26 | ジャズ・p

 

エヴァンスのレコードの合間に、久し振りにこの一枚に針を降ろす。以前、チラッとupしておりダブりますが、ま、大目に見てください(笑)。

レコード(CD)会社、ショップのキャッチ・コピーで言えば、「ピアノ・トリオ・ファン必聴(携)の一枚」ですね。レッドはメジャーではないけれど、決してマイナーではなく、結構、名は知られ、隠れファンも少なくない。流麗なピアノではなく、寧ろ朴訥に弾き語るタイプと言ってよく、作曲能力にも優れ野暮ったくないところに人気の秘密が隠されているのだろう。

この作品は、渡欧した際、フランスで録音(1971. 7. 26,29)されたもの。仏FUTURA盤なので当時、流通数が限られ、内容の良さが広く浸透するのに時間が掛ったけれど、徐々に知れ渡りジャズ喫茶の人気盤の一枚に上り詰め、リアルタイムで聴かれていたファンには懐かしさが重なる作品です。

全6曲すべて魅力的で、中でも好きなトラックが”You”、聴く者、一人一人に語り掛けるようなpに骨の髄まで痺れる。また”To Bud With Love”、パウエルへのオマージュの深さは底が知れない。掛けなし、嘘、偽りのない「ピアノ・トリオ・ファン必聴(携)の一枚」です。

なお、画像ではやや見にくいけれど、オリジナル盤はセンター・ラベルの左側、SWING 03の上にSTEREOと印刷されていますが、再発盤はこの場所から右側FACE 1の所に移動している。

 

 

2003年頃、発売された仏TERRONES盤CD。音像がシャープになり、ややハイ上がりのためff(フォルテッシモ)で高域が耳に強く当たりますが、音圧がかなり高いのでヴォリュームを絞ればそれ程、気になりません。

 

この” UNDER PARIS SKIES”の他に、好きな作品が2枚あります。

一枚が1956年、ロルフ・エリクソンのグループの一員としてスウェーデンを巡演したとき、メトロノーム・レコードに吹き込んだ”IN SWEDEN”。3枚のEP盤を30㎝LPに初めて纏めた国内盤。離れる最後に録音した”Farewell To Sweden”は去りがたい思いを気高く情感を籠めたその語り口にパウエル直系の遺伝子を見るようで聴きものです。もう一枚の「オーバー・シーズ」です。

右の一枚は半年ほど滞在したサンフラシスコの思い出を5つの章で綴る組曲を据えた”SAN FRANCISCO SUITE”(RIVERSIDE 1957. 10. 2)

 

 

この3枚、いずれも旅情を生かした優れピアノ・トリオ盤です。



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