上がオリジナル・カヴァ(盤は国内盤)、下はタイトルも”FIRST ALBUM”と変えた国内盤。
国民性の違いがこれほどハッキリ出ているカヴァも珍しく、オリジナルはスタイグ自身が絵と裏のイラストまで手掛けている。
ただ、これでは流石にスルーされるリスクを回避しようとしたのか、曲名をズラリと並べている所が如何にもメジャー・レーベルらしい。
その点、国内盤は雰囲気一発に賭けている(笑)。日本人好みのいいショットですね。
この作品は、一見、超マイナーに思えるのだが、意外によく知られている。内容の良さもさることながらイマジネーションが膨らむ「一発勝負カヴァ」によるところも大です。
もう一つ、エヴァンスの”WHAT'S NEW’の存在です。曲目もどことなく似ており、2曲は同じ。
エヴァンスは”FLUTE FEVER”を当然のように教材にしているフシがあり、”FLUTE FEVER”はスタイグの動とザイトリンの静のコントラストをベースにしているのに対し、”WHAT'S NEW”は二人の交流を浮き出させている。
特に同じ2曲は徹底分析、否、解剖までしているようだ。
”Lover Man”はまるでデュエットのように、”So What”ではクライマックスでザイトリングはスタイグに呼応するが、エヴァンスは逆に手を止めている。また、キーとなる二つの音からなるべく離れないようタイトなプレイを。エヴァンスの眼に・・・・・・・・・・
そもそも”FLUTE FEVER”は驚異の新人のデヴュー・プレゼンが主眼なので、比較するのは無理な話。
ただ、エヴァンスが”FLUTE FEVER”をベンチ・マークにした、と言ってもおかしくないほど本作に内容があるというワケです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます