先回の「和尚ジュニアとDODGE VIPER」絡みでもう一つ。
この和尚ジュニアさんは、以前に一度、法事で我が家に来て頂いた際、僕のオーディオ・システムを見つけ、興味を持たれました。
30歳半ばと、若い方なので一般的な年季の入った和尚さんのイメージとちょっと異なるかもしれませんね。まぁ、和尚さん、といっても所詮、人間なので特別視する必要もありませんけれども(笑)。
このJBL 4344MKⅡは、今となっては製作コンセプトがやや古くて、もっと新しいSPが多く出ていますが、JAZZの臭味というか香りを引き出すには、やはり他のSPでは敵わない点をまだまだ有しています。
もう、かれこれ12、3年ほど前でしょうか、前に勤めていた会社の一人で、10歳位年下のJAZZ好きの後輩から、オーディオ・システムの新規購入について相談を受けた。当時、社内報で「僕の趣味」コーナーが有り、JAZZについての僕の記事を読んで来たそうです。
その時、いろいろ話を聞いてみると、JAZZを聴き始めて、まだ日が浅いと感じたのと、予算を聞かなかった事もあり、総額で100万位のシステムを選んだ所、「ちょっと中途半端かな・・・・・」と返事をしたので、「まぁ、一例ですがね」と言葉を濁しました。
それから、暫くして.、発売されて間もないJBL 4344MKⅡを始め、ジェフ・ローランドのセパレート・アンプ、スチューダーのCDプレーヤー等、当時、最新鋭のハイエンド・クラスのマシンで固めた、と言って来た。総額(定価)で500万?位でしたかね。
びっくりして、聞いてみると、結婚を諦め、準備資金をこれに注ぎ込んだ、と言うではありませんか!
それなら、そうと初めから言えよ、と内心、思ったけれど、その潔い?決断力に妙に感服した記憶があります。
それから、時々、僕の所へ来ては、思うように鳴ってくれない、とこぼしたり、オーディオ専門誌の相談コーナーにも投稿していました。
そもそも、4344MKⅡクラスの大型フロアSPは、最低でも1年、普通、2、3年間ほどのエージング期間を過ぎないと、本来の音は出てこない、いうのがこの世界の常識なんですが、せっかちな性格なんでしょうか、半年も過ぎない内に、エクスクルーシブ(パイオニア)に変えたい、と言って来た。
そして、もし良かったら、この4344MKⅡを下取り価格+αで買いませんか?、言うではありませんか。
その額はこちらとしては、決して悪いものでは無かったので、一晩考えて、OKしました。
その頃、僕は同じJBLの130Aをウーファーにした3WAYフロアー型のシステムSPを使っていましたが、この最新の4344MKⅡの魅力には負けましたね。まぁ、4344への一種の憧れなのでしょう。
また、僕のJBLも思いのほか高査定で売れ、持ち出し分は意外に少額ですみ、ラッキーでしたね。
そして、僕の家に来た4344MKⅡ、今、いい音で鳴っています。美味しい買い物でした。
なお、この話には「オチ」があって、それから、一年後辺りに、彼はオーディオ関係で知り合った女性と結婚したそうです。世の中、ホント、分からないものですね。メデタシ、メデタシ。
ひょっとして、エクスクルーシブのSPの前で式を挙げたかもしれませんね。ギャ、ハァ、ハァ。
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