最近、CDの音の調子が頗る良い。理由はCDプレイヤー専用の電源取りの組合せ(コンセントと電源コード)を色々試し、吉が出た。まるで化学実験しているようで上手くいく時もあれば、さっぱりの場合もあり、面倒ですがなかなか楽しい。
そうなると久し振りに出掛け、一枚を。1953年の音源ですが寡作家のFRUSCELLAとなれば大いに興味が湧きます。如何にも「ハイ、やってますよ」といった顔付きカヴァですね。
場所はNYのワシントン・スクエア南のクラブ”OPEN DOOR”でのライヴ、3曲がFRUSCELLA(tp)のカルテット、5曲がB・MOORE(ts)が加わったクインテット。さすがに所々、歪みが出ていますが、この手の音源としては上等な音ですね。
D・モーガンスターンに「トランペットの詩人」と紹介され、人気の唯一の12㌅リーダー作(アトランティク)同様、渋さ加減が良いですね。カルテットでは”Loverman”に眼が行きますが、ここは”Night In Tunisia”が思いの外Gooですよ。
クインテットでは「伝説の名手」B・MOOREが実力通りのプレイを聴かせてくれ、FRUSCELLAとの相性も問題ないけれど、どうせならFRUSCELLAのワン・ホーンだったらなぁ~と思ってしまう。でも、やはりMOOREのtsも良いなぁ。
こちらはP・ウッズとのライヴもの(10㌅、再発盤)
音が団子気味ですが、こちらにも”Night In Tunisia”が入っていてフラッセラのお気に入りナンバーなんでしょう。
1955年なので、二人共、状態が良い時ですね。
この人も「逃れられなかった」一人、いい味を持っているのに。
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