ちょうど一年前の5月5日、同期入社ながら、僅か2年足らずで会社に見切りを付け、今では税理士として大きな会計事務所を開いている知り合いの所へ、ある相談に行った。自分も8年前にやっと見切りを付け、転職したが、その年月の差は、そのまま現在の境遇の差として歴然と表れている。
もし、貴方が今の会社に希望が持てなかったら、辞めるのは早い方がイイ。但し、条件がある。目標も無く、ただ単なる嫌気なら、必ず後悔するだろう。世の中、そう甘くない。目標への強い意思だけが結果を左右するのだ。
で、その帰り道、自宅近くのクライスラーの前を通った時、どうしたワケか、ちょっとひやかし気分で寄ってみようと、急に思った。そろそろ、買換えようかな?と考えていた時期もあって、まぁ、情報収集の目的が有ったのも、事実ですが。
展示場に入ると、300C、ボイジャー、PTクルーザーや、ジープの面々、そしてチャージャーなどアメ車ムードがムンムンする中、片隅に見掛けた事のない一台の無国籍風の黒い車が、ひっそりとまるで誰かをずっと待ち続けているような佇まいを見せていた。それが、AVENGERでした。
その一ヵ月後、我が家の一員になったワケです。
AVENGERに鋭い出足、胸がすくような加速感、ラグジュアリーな雰囲気など、何か特別なものを期待してはいけません。残念ながらこのAVENGERはそうした類の車ではない。
AVENGERの大きな魅力は、そのスタイリッシュなプロポーションにも拘らず、どんな町、どんな場所でも、その風景、背景にすんなり溶け込みながら、
決して、凛としてLONELYな佇まいを崩さない所でしょうか。