TVの音に耳を澄ますということはめったにない。
昨夜は違った。
千住さんが弾いて聴かせた二つのヴァイオリン。
ひとつは苦心の末に手に入れたあのストラディバリウス。
もうひとつは、国際ヴァイオリン製作コンクールで二冠を得て、三冠にまで手を伸ばそうかという菊田浩さん
( http://matome.naver.jp/odai/2133415137048219201 )
の作ったもの。
菊田浩さんは、自分が作ったヴァイオリンが、何百年か後にどういう音を奏でるか聴いてみたいと言っていたが、その意味をはっきり示すような一曲二回の弾き比べ、聴き比べだった。
普段はおふざけ満タンで、がなりあう声だけがやかましいTVも、たまにはよいことを伝えてくれる。
つまりかけた耳に、また風穴が開いた気がしている。