台所の戸棚から4年前に漬けた梅酒が出てきた。
ビンを包んだ袋に、「08XXX」と、使った焼酎の銘柄まで書いてある。
4年も経てば、味も落ち着いて飲みやすい。
引き揚げた梅は、煮て種を取り除き、ジャムにした。
前回砂糖を買ったスーパーに行ってみたらシャッターが閉まっている。
本日休店の貼り紙もない。
この間も通りかかったとき開いていなかった。
とうとうおしまいなのか。
ふと、賞味期限という言葉が頭に浮かぶ。
腐ってもいない、味の変わるものでなくても賞味期限の表示をさせるのはなぜか。
あれは、古いものは悪い、新しいものは良いという、怪しげな共通認識を利用した、高度成長期に編み出され、まだそれを引きずっている商品販売促進手段に過ぎなかったのではないか。