・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

首を傾けてみるエリアマップ

2013年06月23日 | つぶやきの壺焼

交差点や駅の近くには地図看板が掲げられている。
昨今は「エリアマップ」と呼ぶらしい。

エリアマップは、どういうことを重視して作られたかをみると、おおむね3種類ある。
1.デザイン
2.厳密性
3.利便性

眺めて楽しむ人はごく少ないから、利便性の高いもの、つまりひと目見ればすぐわかるように作られているものがよいのだが、なかなかそうはいかない。
置いてやる見せてやる気分が捨てきれてないものをときどき見かける。

いつだったか、都内のある交差点で見かけたのには、蛙に見せたいのかと思うような、上下逆転型のものがあった。
自分の目玉を背負ったつもりで見なければならない、後が上向き、前進方向が下向きになっていたのだ。
あれは見ているうちに頭がくらくらしてきた。

上の写真のものもデザイン重視の例である。
バックに写っている建物が倒れて見えるように、盤の前に立って道路の向きと見比べたとき、盤を63度左に傾けないと、方角が合わない。
盤は動かないから、見る人が首を63度右に傾けなければよくわからないようにできている。

置こうとする現場に立って見ることをせずに、机の上で、「こう見た向きに作ってください」と注文したが、出来上がってから据え付ける方向が違ってしまったのではないかと思う。

手間を省きすぎるとろくなものはできないという見本にされて、剥げ落ちるまでここに立っているこの看板が気の毒である。

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