名刺は郵便切手と収入印紙の次に小さい日用紙片です。
おっと、電車の切符を忘れていました。
Pasmo を使うようになってから切符を買わなくなったので、つい忘れるところでしたが、ここは名刺の話なので、切符のことには触れずに置きます。
パソコンいじりのある会のイベントに、名刺を作って差し上げますというコーナーを置いたら、なかなかの好評で、私は自分で作れるからと、友達の分までさっさと作り始める奥様がいらっしゃったという話を聞きました。
名刺というものは、顔や連絡先の記憶時間を引き延ばしたり断続させたりするためのもので、その人独自のものなのです。
会社や団体で作る名刺は、企業、団体の営業または外交活動に必要なので、それぞれの会社や団体の、やはり独自のものです。
名刺は、自製でも、注文印刷でも、他者が手を出すのは差し出された名刺を受け取るときだけのものです。
家族のものならともかく、その製作意思の発現には、他者が手を出すものでは元来ありません。
早く言えば、ついでに作ってあげようというのは要らぬおせっかいで、頼まれていたのなら作ってあげてもよいだろうということです。
他人の名刺を気軽に作るのを、いちいちとがめだてするのも大人気ないので、一つ方法を思いつきました。
「名刺はご自分のものだけおつくりください」
こう書いて、よく見えるところに貼り出しておけば、それでもなおという面の皮の厚い人でなければ、頑張る人はいなくなるでしょう。