機密になくてはならないもの、それは解禁の方法をはっきりさせておくことです。
機密事項が、秘密にしておく必要がなくなったとき、中身を知ることができなくなっては、何もかもうやむやに終わります。
過去の機密部分が明らかにできなければ、歴史はご都合物語にしかなりません。
特定秘密保護法という法案が議会に懸けられようとしています。
⇒ http://p.tl/48md
ひとつわからないことがあります。
特定秘密に指定されなければ、扱いが疎漏でよいのかよいうことです。
扱いがきっちりしていれば、あえて「特定」にしなくても、当事者は厳秘とそうでもないことぐらいは区別できるはずなのに、そんなこともできない人に機密事項を知る機会があるのでしょうか。
もうひとつ、法案を通すとき、ある部分だけを修正すれば、それですっかりよくなったと錯覚させる、痛いの痛いの飛んでけ式の立法技術があるということです。
これは法律に限らず、どんな取り決めの文書でも共通のことなのですが。
とにかく、ブラックボックス保全法のようなものにならないよう、おまかせシャンシャンで済まさないよう、半世紀後に子供たち孫たちを困らせないように、永田町の先生方も、メディアのみなさんも、しっかりやって欲しいと思います。