いろはのいのじは・・・・・という唄がありました。
うしろが5文字の唄と、7文字の唄があります。
始まりは偶数音でも、終いは奇数音でないとうまく締まらないようです。
人の名も、物の呼び名も、3音がおさまりよく聞こえます。
2音の名にも「お」をつけて3音で呼ぶと、親しげに、あるいは丁寧に聞こえます。
おしげ、おつる、おまさは時代劇によく出てきます。
芋よりお芋、味噌よりお味噌、挙げればきりがありませんが、2音では他のことを連想してしまいます。
あたまに「お」をつけずに中に「の」をはさんだ呼び名もあります。
はさむのは音だけで、字には入れません。
「お」は書かなければ読めませんが、「の」は書かなくても音を入れることができます。
「えのぐ」は絵具、この2文字の間に「の」を入れて絵の具と書くと、なぜか幼稚園児のお絵かき道具の感じがします。
天の川、酢の物、二の次、二の舞は、「の」を抜くと他の読み方になってしまいますが、絵具は、よほどかたくなな人でなければ、これを「えぐ」とは読まないでしょう。
「えぐ」は、セリのまたの名「恵具」か、正月七日の節会に供えられた「会供」で、いまではそんな呼び名もあるのかと思うくらいのものです。
他にはないかと「えぐ」でググってみたら、真っ先に出てきたのはエグザイルでした。