ラ行の和式スキャットは、三味線によく合うようです。
まだカラオケのなかった時代には、三味線よりも、実際には手拍子のほうが多く使われていました。
キツネ、タヌキがあらわれ、洗濯がどうこうと、わけのわからない文句の歌が、酔いのまわりの悪い人を乗せる道具になっていました。
あのツーレロ節は、合いの手の始まりでなく、終わりに使われていた文句から、シャンラン節とも名づけられ、それが本名だったようです。
みなシャンシャンシャンと歌っていたのに、なぜシャンランなのかと、よく聞いてみると、レコードに吹き込まれているのはラ行が入った文句でした。
こういう言葉は頭の文字によって感じが大きく変わります。
頭にグを持ってきてみると、次の音にルレロの入った言葉ができあがります。
グルメ グレメ グロメ
並べてみれば、これも3段階にみえてきます。
それは、ひまつぶしの3段階、ルレロの順に性向の品位が落ちてくるようです。