紀伊白浜にある自然景勝地に三段壁というところがあります。
崖が三段になっているように見え、地名も「白浜町三段」とつけられています。
こういう場合、同じ位置で三段になっていなければ三段とは言わないなどというのは、小学生の理屈です。
魚や鯨を見つけるための監視場があって、それを見段(みだん)と呼んでいたのが転じて三段壁になったという段洒落説もあるようです。
海岸の奇景にはつきものの洞窟もあって、訪れたときに見落としたのが残念です。
旅も白浜で三泊するぐらいの上の段でなければ、こういうところに足を向けそこないます。
集合時間ギリギリにやってきて、歩き始めればとにかく先を急がせるガイドを追いかけるのに忙しい、下段のおまかせバスツアーでは、散々な目にあうのが相場であった時代の話です。